「OAOのスニーカーを履いてみて、使用感をレビューしてくれませんか?」
OAOの高橋さんからそう声をかけてかけていただいたのが3月末頃。
そのときの心中は嬉しい気持ちと不安とが混ざり合ったような気持ちでした。
というのもOAOのスニーカーは洗練された都会的なデザイン。どんくさい古着をよく着るような僕に合うのか不安だったからです。
「僕でいいのかな」
という戸惑いもありましたが、新たなチャレンジだという気持ちと、何よりこのご縁を大事にしたいという想いがあって、今こうして記事を書かせてもらってます。
そして決め手は
「好きなように、忌憚(きたん)なきレビューをお願いします」
という言葉でしょうか。
僕が普段から意識しているのは、
できるだけわかりやすい言葉で正確に、
詳しくない人も理解しやすいように伝えるということ。
ブランドの宣伝じゃなくていい。服地パイセンらしいレビュー記事にしてもらえたらいいという言葉。
そう言ってもらえたので、僕がOAOのスニーカーを履かせてもらって感じた感覚を出来る限りリアルに、誰かの役に立つように、書いてみたいと思います。
不安な気持ちはありますが、読んでくれた人のためになればいいなと思いながら、良いところも気になるところも含めて、率直にレビューしていきます。
- OAOのスニーカー『THE CURVE 1(カーブワン)』を開封します
- これまでのスニーカーとちょっと違うぞ!
- 歩いてわかった、OAOの厚底ソールの機能性
- THE CURVE 1のデメリット?
- 厚底スニーカーを古着でコーディネートするならこれがおすすめ
- OAOのデザインは感度の高い人ほど注目してくれる
- カーブワンの上質な素材を引き立てるのは、黒い服だと思う
- 最後に、OAOのスニーカーを履いてみて
OAOのスニーカー『THE CURVE 1(カーブワン)』を開封します
2022年4月2日
職場から帰宅して宅配ボックスを開けるとOAOのスニーカー『THE CURVE 1』が届いていました。
靴の箱を開けるのがこんなに楽しみだったのはいつぶりでしょうか。
NIKEのスニーカーはネットでよく購入しますが、どんなものか知った上で注文しているのでこんなにワクワクしたのは久しぶりな気がします。
小学生の頃に親からもらったクリスマスプレゼントの包みを開けるような気持ちです。
仕事終わりで体は疲れていましたが、ワクワクして心踊りました。
早速開封ー。
手に取ってみると、そのブラックのボディにしばらく見惚れました。
三種類のレザーとメッシュの切り替えは、それぞれ異なる光を反射させ、カラー名称『ブラック』というひとつの単語で片付けてしまうのはもったいないような奥行きを感じさせます。
かっこいいな。
リビングの明かりでみただけなので、早く自然光で見たくなりました。
翌日からゆっくり堪能しようと思いそっと箱に戻して、早めに寝ました。
これまでのスニーカーとちょっと違うぞ!
2022年4月3日
今日は休み。
午後から小雨が降るようなので午前中のうちに靴をおろす儀式を行わなければなりません。儀式とは靴の防水のことです。
12時に友人と待ち合わせをしていたこともあり、急いで防水スプレーをします。
ちなみに公式サイトで購入した場合は、かなりこだわった撥水•防汚加工オプションを追加できるようなので、その方が手間なく履けると思います。
届いてすぐに履ける方がいいですね。
小雨がふりだしましたが、友達を迎えに駅まで歩いて向かいます。
雨の日にレザースニーカーを履がない方がいいのはわかっていましたが、早く試したかったのでTHE CURVE 1を履いて行きました。
仕事の疲れが残っていて脚は重いのに、それを感じさせないのは、友達と会うワクワクとスニーカーの高揚感のおかげでしょう。
僕はゴアテックスのエアフォース1を雨靴として履いています。雨が染み込まないのはいいんですけど、ソールが滑りやすいのが気になってましたが、雨の日は路面が悪いので仕方ないかなと諦めてました。
ところがそれは間違いで、THE CURVE 1のそのグリップ力に驚きました。
まっっったく滑りません。
歩いてわかった、OAOの厚底ソールの機能性
2022年4月7日
桜は見頃をすこし過ぎて葉桜になりかけていましたが、まだまだきれいなピンク色をしていました。
この日は休みだったので、スニーカーの感触を楽しみたくて近所を散歩してみました。
『厚底のスニーカーを試してみたいなぁ』
そう思っていたので今回のお話は本当にありがたいです。
というのもこのスニーカー、ビブラム社のローリングゲイトシステムを採用していて、そのぶ厚いミッドソールは約5cmもあります。
「厚底のスニーカーは本当に歩きやすいのか?」そう思ってしまいますが結論を先に言うと、歩きやすいです。
厚底スニーカーはおしゃれのために履き心地を我慢するものだと思ってました。
それこそ高下駄や、ジョージコックスのラバーソールのように、地面の感覚が伝わらないようなものなのかと思ってました。
ローリングゲイトは、ただ厚底になっているだけじゃなくてソールの形状に秘密があり、ゆりかご型になっています。
一般的なソールと比較すると多少ふわふわした感覚はありますが、ゆりかご型のソールは自然と足が前に出る感じがします。
いつも脚だけで歩いてしまうクセがあるのですが、全身を使って歩いているような感じ。
歩くのが少し楽しくなる。
無骨なアウトソールのデザインも凄くいいですね。
歩いているときに自分の靴の裏の黄色いビブラムロゴがみたくなります。
でも歩いているときに自分だけは履いている靴の裏を見ることができないなんて残酷ですね。
どうしても見たくてスマホを置いて撮影しました。
なんとなく細めのパンツを履いて外に出ましたが、なんだかこのパンツとは相性がイマイチでした。うん、ネットで参考になるコーディネートを探してみようと思います。
その時に参考になりそうなスニーカーがぱっと2つ思いつきます。
ひとつはHOKA ONE ONE(ホカオネオネ)。
最近話題の厚底のトレイルランニングシューズです。
もうひとつは、ミリタリー界のダッドシューズ的存在のマグナム。HI-TEC(ハイテック)というイギリスのアウトドアブランドが軍からの依頼を受けてつくったスニーカーです。
どちらも厚底で今っぽいデザイン。このあたりのスニーカーのコーディネートを参考にしてみようと思いました。
THE CURVE 1のデメリット?
2022年4月11日
慣れてきたのか、ソールが沈み込んできたのか、
はじめて履いた時ほどふわふわした違和感を感じなくなってきました。
そんな中、この日は壁にぶち当たります。
僕はちょっとした移動に街乗り用の小さいスケボーを使っています。
スケボーしてわかったことですが、やっぱりソールが厚いと、感覚が伝わりづらい。
スケボーはボードの上でバランスを取りながら進むので、感覚がとても大事です。
移動するだけなら問題ありませんが、回ったり飛んだりといったトリックには向きません。
そして雨の日でグリップ性能の高さはわかってましたが、グリップが効きすぎてボードの上での細かい操作が難しく感じます。
厚底スニーカーの暑いソールは、スケボーに乗るときだけはデメリットになってしまいますね。
(…スニーカーにもパンツにもボリュームがあるので、小さいスケボーがものすごく小さくみえますね)
厚底スニーカーを古着でコーディネートするならこれがおすすめ
2022年4月13日
厚底スニーカーのコーディネートを探していたら、マグナムをロールアップした軍パンで合わせている人がいました。
それを真似しようと思い、太めのベイカーパンツを引っ張り出してきました。
このパンツを穿くのは去年の夏以来でしょうか。
特に意味はないんですが、最近履いてなかったパンツをまた履ける喜び。新しいジャンルのスニーカーを履いたことでまた穿く機会ができました。
ロールアップしてるので、スニーカーのデザインの全容がよく見えます。
それにしてもこのTHE CURVE 1はパーツが多いですね。
いったいいくつのパーツからできているんでしょうか?
パーツの数は、製造時の工程にそのまま直結します。つまりパーツが少なければ少ないほど簡単でシンプルに作れます。
これだけ複雑なデザイン、他のスニーカーよりも時間がかかるだろうなと、工場の様子を想像してしまいます。
数種類のレザーが折り重なるようなデザインは、まるで芸術作品のようで、工場というよりもアトリエと表現した方がイメージにしっくりくるな、なんて考えながら駅までの道を歩いていました。
OAOのデザインは感度の高い人ほど注目してくれる
2022年4月18日
これまでチノパンや軍パンなど古着好きらしいくくすんだ色味のアイテムで合わせてきました。
OAOの高橋さんが『クリエイターのためのスニーカー』だと言っていたのをふと思い出しました。
この靴にはやっぱり都会らしい服が似合うんだろう。
コーディネートの一部としては古着を合わせても全く問題ないのですが、このスニーカーの魅力を引き出そうと考えたら、あまり色味を使わない方がいいんじゃないかと思い、白いパンツで合わせてみます。
モノトーンで合わせるとモダンな感じになった気がします。
話は変わりますが、最近職場で
「それどこのスニーカー?」
とよく聞かれます。
「OAOっていうブランドなんですー」
なんて言いながらも、口頭で上手に魅力を伝えられない自分の説明の下手さがもどかしい。
だからこそなんだか悔しくて、文章では上手く伝えたい気持ちが芽生えてきます。
一番興味を持ってもらえるのは、ビブラムソールだということですね。
スポーツブランドのスニーカーのアウトソールは、ブランドのオリジナルのものやシンプルなものが多いです。
そんな中で黄色く映えるビブラムロゴを使用しているスニーカーは珍しいので、詳しい人ほど気にしてくれます。
ずばり、玄人ウケするスニーカーだと思います。
カーブワンの上質な素材を引き立てるのは、黒い服だと思う
2022年4月21日
最近、黒い服が着たくなります。
きっとこのTHE CURVE1のせい。
思い返すと黒い服をあまり着なくなって10年以上経ってました。モードが流行っていたときは黒い服ばかり着ていたんですけど、いつのまにかカジュアルな明るい色ばかりになっていました。
トレンドが一周回ったのかもしれませんが、僕の場合はこのスニーカーのせいだと思う。
黒は洗練されたスタイリッシュな色。
コーディネートする服の生地もゴワゴワしたものより、都会的でしなやかな生地がいいんじゃないかと思って、レーヨン混のトラックパンツをチョイスしてみました。
僕的にはこの組み合わせが1番しっくりきてます。
THE CURVE1のアッパーはレザー。
レザーにも種類や特徴は様々あるんですが、上質なECCOレザーを使用していて光沢感も品があります。
ちなみにECCOレザーは、アイフォンの純正レザーケースに使用されたり、ハイブランドも使用するような上質なレザーメーカーです。
ただの黒ではない豊かな表情は、様々な光の反射を楽しめて物として眺めているだけでもカッコいいです。
最後に、OAOのスニーカーを履いてみて
THE CURVE1を履きはじめてもうすぐ1ヶ月が経ちます。
ここを区切りにして、一旦まとめてみようと思い、履いてみた感想を書いてみました。
簡単にまとめると、厚底ですがそれを感じさせないほどスタイリッシュで歩きやすく、デザイン性と機能性を兼ね備えたスニーカーです。
都会でアクティブに働くクリエイターさんにピッタリだと思います。
OAOというフットウェアブランドやプロダクトの詳細についてはここまで触れずにきましたが、生産背景や詳しい説明を知りたくなるのは男の性というもの。
どういったブランドなのか、詳細な説明は次の記事でまとめてみます。
SUNLIGHT(サンライト)もレビューさせてもらいました。
OAOの公式オンラインストアです。
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