服地パイセン

生地にうるさい服屋で学んだことを活かし、洋服のわかりづらいことをわかりやすく解説します。

ミステリーランチのヒップモンキーを半年使ったので、そろそろレビューします。

ミステリーランチのヒップモンキーレビュー

こんにちは。
服の生地についてのブログを書いています、服地パイセンです。

 

「どんなバッグを使うか」というのは結構悩ましいものです。
僕もかなり長い間、自分に合ったバッグを探してました。

 

そんななか今年の1月にこんなツイートをしました。
(実はひっそりとTwitterやってるので、よかったらフォローお願いします)

 

この日(1月4日)から使い始めてもうすぐ半年になるんですが、毎日のようにこのバッグを使いました。
感想やディテールの解説、気になるところなどレビューしてみます。

 

 

 

 

 

僕がヒップモンキーを購入した理由

休日の「ちょっとそこまで」程度のお出かけであればサコッシュスマホとサイフをいれて〜…
という軽装でいいんですが、仕事の時はバックパックをつかってました。

 

家から離れた場所でいつもの道具がないってのは不便なので、不安になってついつい荷物が増えてしまいます。
そしてサコッシュだとマチがないので、容量がたりないんですよね。
ということで通勤にはバックパックをつかっていたんですが、夏は背中が熱くて汗びっしょりになってしまいます。

 

なので、小さいショルダーバッグか大きめのウエストバッグをずっと探していました。
そして僕はスケボーで移動することもあるので、できればショルダーバッグのような移動中にブラブラするものは避けたいところです。

 

  • エストバッグやサコッシュより容量がある
  • 両手が自由につかえる
  • ショルダーより小さくプラつかない

 

条件を挙げていくとこんなところですが、
かなりわがままな条件なので、ずっと探し続けていました。
そしてある日、やっと見つけたのが今回のミステリーランチのヒップモンキーというウエストバッグなんです。

ミステリーランチのヒップモンキーのデザイン

 

サイズ感が最高

エストバッグってすごく小さいものが多いですが、スマホ、キーケース・財布など常に持ち歩くもの全てがすっぽり収納できます。

 

基本的にはこのように小さめのショルダーバッグのようにして持ってます。

ミステリーランチのヒップモンキーをショルダーバッグのように持つ

 

高めの位置でしっかり密着させると小さめのメッセンジャーバッグのようになります。
ブラブラして欲しくないときはこんな感じです。

ヒップモンキーをメッセンジャーバッグのように持ってコーディネート

 

あとはウエストバッグのかたちなので、このままフロントに持ってきても良い感じです。

 

メイドインUSAという付加価値には男のロマンが詰まっている

ミステリーランチはアメリカのモンタナ州を拠点とするバッグメーカー。
タフで丈夫なゴツイバックパックのブランドというイメージでした。

 

ミステリーランチのバッグを持つのは初めてなんですが、ただタフなだけでなく機能的で実用的。
今回のヒップモンキーもブランドで選んだというよりは、自分のライフスタイルに合ったバッグを探していたらそれがたまたまミステリーランチのものだったのですが、生産背景についても妥協したくありませんでした。

 

ミステリーランチの製品もアジア生産のモデルが増えてきています。
そんな中でこだわったのがアメリカ製だということ。
アメリカ製のものにはこの「MADE IN U.S.A.」タグが付いています。

ミステリーランチのバッグについたアメリカ製のタグ

 

あともう一つ、アメリカ製だけのポイントがこの内側のタグです。

ミステリーランチのアメリカ製だけにつくタグ

 

製造日などが記されているだけで、特に何の機能性もないんですが、こういうアメリカらしいところにグッときてしまいます。
なんというかロマンみたいなものを感じるので、それだけで2〜3割くらい気分が上がります。

 

ミステリーランチについて

ミステリーランチについても軽く触れておきます。
ミステリーランチ(MYSTERY RANCH)は、バックパックブランドの
「クレッターワークス」
「デイナデザイン」
を手掛けたデイナ氏が2000年に設立したバッグブランドです。


合理的で堅牢なつくりのミステリーランチの製品は米軍特殊部隊に認められ採用されています。ミルスペック対応というやつです。

 

ちなみに三大バックパックブランドといえば、
ミステリーランチ、グレゴリー、オスプレーと言われています。

 

ヒップモンキーのディテール

ヒップモンキーの特徴を挙げてみます。

 

  • 思っているより入るメイン収納
  • 2つ目の収納ポケット
  • 素材は500Dコーデュラナイロン
  • DURAFLEX(デュラフレックス)のゴツいパーツ
  • YKK製の止水ジッパー

 

こんなとこでしょうか。
ひとつずつ見ていきます。

 

容量8リットルのメイン収納

メインの収納は大きくガバッと開くのでとても使いやすいです。内側にはもう一つのポケットがあり、小さな物を入れておく事が出来ます。


コンパクトなつくりなんですけど、マチがあるので意外にもかなりの収納力があります。

MYSTERYRANCHヒップモンキーは大容量で荷物がたくさん入る

 

仕事のときのメイン収納にはこのような荷物が入っています。

  • 財布
  • キーケース
  • 名刺入れ
  • 手帳
  • ペンケース
  • エコバッグ

 

まだ余裕がありここから更に500mlペットボトルが余裕で入ります。そこにさらに小さな菓子パンがぎりぎり閉まらないくらいです。
朝はそんな感じです。

 

8リットルと言われるとピンときませんが、エストバッグとは思えないほど入ると思ってください。

 

2つ目の収納ポケット

ミステリーランチのバッグについているフック

外側にも独立した収納があって、そこには鍵などをつけれるようにクリップがついてます。
例えばここに伸びるバンドをつけてその先端に鍵をつけるなどすると、鍵の開け閉めが楽ですし、鍵を落とす心配がないのでセキュリティ面でも安心です。

僕は鍵はキーケースに入れてるんで使ってませんが、そうじゃない人はけっこう助かるんじゃないでしょうか。

僕はここに目薬とリップクリームを入れてます。

 

生地は500Dのコーデュラナイロン

ミステリーランチのコーデュラナイロンの生地

生地は公式サイトによると500デニールのコーデュラナイロンのようです。
もっと分厚い生地も使えるけどアイテムの性質上、軽量な500デニールのコーデュラにしてるんだと思います。

コーデュラナイロンは通常のナイロンの7倍の強度があるなんていわれており、表面には耐久撥水コーティング、裏面にはPUコーティングが施されています。

 

このブログ開設初期にコーデュラナイロンについて書いた記事があるので、よかったら読んでみてください。

www.fukujipaisen.com

 

ブラック×オレンジ色のロゴがシブい

MYSTERYRANCHのオレンジタグはアメリカ製

MADE IN U.S.A.のタグと内側のタグがアメリカ製の証と書きましたが、この黒地にオレンジのタグもUSA製のミステリーランチの証です。
アジア製のものは黒地にグレーのタグになります。

 

アメリカ製の証のこのロゴが良いんですよ。
すごく男らしい配色ですよね。

 

止水ジッパーはYKK

ミステリーランチのYKK止水ジッパー

メインのジッパーにはYKKの止水ジッパーが使用されているので、多少の防水性能があるはず。

止水ジッパーは動きが悪かったり、噛んでしまったりすることが多いですが、さすがYKK
今のところ何の不具合もなく良好です。
固すぎることもなく、柔らかすぎることもなく、何のストレスもありません。

 

ジッパーの左右には開閉しやすくするための
耳がついていて、さすが細部まで気が効いています。

 

DURAFLEX(デュラフレックス)のゴツいパーツを使用

ミステリーランチのバックルはDURAFLEXデュラフレックス

バチっ!とデカイ音が出るようなガッチリしたはめ心地のストラップにはDuraflex(デュラフレックス)のゴツいバックルが採用されています。

デュラフレックスは、アメリカの大手プラスチックパーツメーカーで、日本ではあまりなじみのないかもしれませんが、樹脂製パーツに強みを持つ世界的なブランドです。
耐久性の高さや質実剛健な製品はアウトドア、スポーツ製品に多く利用されています。


MADE IN USAで一見シンプルなデザインに見えますが、バックルの形の曲線やテープの通す部分のバランス等かなり計算されている美しさがあります。

 

ストラップには5センチくらいのけっこう太めのベルトを使ってるので、これくらいゴツイものじゃないとバランスが悪いですからね。

 

背当てがついている

ミステリーランチのヒップモンキーは背当てが付いている

エストバッグやヒップバッグには珍しい、背当てのフレーム。
この背当てののクッションがあるおかげで素晴らしいフィット感を実現しています。

 

コンプレッションベルトでサイズ調整

ヒップモンキーはコンプレッションストラップでサイズ調整可能

バッグ左右にはコンプレッションベルトがついています。
コンプレッションベルトって何かというと、荷物が少ない時にギュッと絞って更にコンパクトにするためのベルトです。
荷物の量に合わせて容量自体を変えることができ、これが非常に便利なんです。

 

「こんなシーンで役立つ」ヒップモンキーのメリット

実際に使ってみて、どんなシーンで役に立ったのか。
使用した感じを書いてみます。

 

満員電車でも邪魔にならない

通勤時の満員電車ではすし詰め状態で、リュックを背負っているととても邪魔で迷惑がられます。なのでリュックは前に抱えて電車に乗るのが一般的です。

 

リュックの場合は一度肩から下ろし、前で抱え直さないといけません。それも電車の中でゴソゴソすると迷惑なので、電車に乗る前に持ち替えないといけません。

 

ヒップモンキーは背中側にあるバッグを、そのまま胸の前に持ってくるだけで持ち替えれるのでとてもスムーズ。肩から外す必要がないので電車に乗ってからでも持ち替えれるのがいいです。

 

音楽フェスなどにピッタリ

フェスなどのアウトドアでは動きやすさが大事。
汗をかくかきやすい環境では、ペットボトルが入る程度の小さいバッグはとても重宝します。

 

左右のコンプレッションベルトにはタオルをかけることもできます。

MYSTERYRANCHヒップバックはタオルもつけれてアウトドアにも最適


普段使いがメインなので頻繁には使いませんが、アウトドアシーンでいざというときに便利なバッグなんです。

 

「気になるポイント」ヒップモンキーのデメリット

デメリットというのは言い過ぎかもしれませんが、
ヒップモンキーを使ってみて気になったことです。

 

重たいものを入れると、ストラップがずれてくる

ストラップの余りを固定することができないので、荷物を入れすぎて重たくなると、ストラップがずれてきてしまいます。

そもそもそんなに詰め込むためのバッグではないので重くはならないと思いますが、かなり重くなると少しずつずれてきます。

 

荷物が重たい人には不向きです。

ヒップモンキーとヒップモンキー2の違い

ヒップモンキーには、ヒップモンキー2という同じ形の製品もあります。
公式サイト上の寸法もスペックも一緒で、生地はどちらも500Dコーデュラナイロン。

何が違うんでしょうか?

 

値段が違う

一番の違いは値段です。

ヒップモンキーは約16,500円、
ヒップモンキー2は7,700円で、倍くらい値段が違います。

ではなぜこんなに値段が違うのか、次の項で説明します。

 

生産国が違う

ヒップモンキーはアメリカ製で、
ヒップモンキー2はフィリピン製。

 

アジア生産かアメリカ製かです。
タグも異なり、内部タグはアジア生産のものには付いていないそうです。
使い勝手はどちらも同じなんで特にこだわりがないなら、ヒップモンキー2がおすすめです。
(価格差でもう一個買えてしまいます!)

 

なんですけど、それでと僕はアメリカ製のヒップモンキーの方を買いました。それくらいアメリカ製だということは気分を上げてくれる不思議な魅力があるんです。

 

 最後に

ヒップモンキーはコンパクトで収納力もあって、日常にもアウトドアにも気軽に使えるところが良いです。

ずっと探し続けてた理想に1番近く、これまでのバッグの中で1番気に入ってます。

 

アメリカ製とかこだわらず、とにかく使い勝手のいいバッグが欲しいって人にはヒップモンキー2がおすすめです。

 

 


本当は夏に使いたかったんですが、アメリカ製のヒップモンキーはずっと売り切れていて、手元に届くまでに時間がかかり、結局冬につかいはじめました。

 

この夏場どれくらい活躍してくれるのか楽しみです。

 

 

バッグ選びで失敗してしまうことが多い方は、是非あわせて読んでみて下さい。

www.fukujipaisen.com

 

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