こんにちは。
服の生地についてのブログを書いています、服地パイセンです。
『柄物』と聞くとカモ柄やストライプなんかがありますが、僕はチェック柄を真っ先に思い浮かべます。
そして僕が特に好きなチェックはオンブレチェック。
そのほかのチェックに特に優劣はないのですが、なんとなく最近ギンガムチェックのシャツを買いました。前回書いた無印良品のシャツです。
ギンガムチェックは定番ですけど、最近あまり見かけなくなってきたような気がして新鮮に映りました。
そういえば数年前に特に流行ってたような気がしますね。
今回はそんなギンガムチェックについて書いてみます。
どんな特徴があるのでしょうか。
ギンガムチェック生地はダサいのか?印象は?
先に結論を言うと、
ギンガムチェックは子供っぽい印象になります。
ダサいというよりは、幼い印象になりやすいのでコーディネートには気をつけた方が良い柄物です。
チェックの大きさなんかでも印象は変わるのですが、特に色味に気をつけた方がいいと思います。
割とはっきりした明るめの色使いのものが多く、上の画像のような赤いギンガムなんかは女の子っぽくなります。
男性が身につける場合は落ち着いた色味を選んだ方が無難だと思います。
ところで、チェック柄ってそもそも何なんでしょうか?
チェック柄とは?
チェック柄は、色味の違うタテ糸とヨコ糸を交差させることで生まれる規則的なパターンのことで、どんな形であっても格子模様になった物をチェック柄と呼びます。
織りの製作工程において、自然発生的に生まれたと言われています。
チェック柄はスコットランドでは階級や氏族のアイデンティティを表すものだったといいます。
その代表的なものが『タータンチェック』です。
タータンは日本でいうところの、家紋のような存在だったそうな。
チェック柄は思っているより種類が多い
チェック柄と聞いて、パッと思いつくのは数種類だと思いますが、実はかなりの種類があります。
ギンガムチェック(小格子柄)
タータンチェック
グレンチェック
アーガイルチェック(ダイヤ柄)
マドラスチェック(大格子柄)
バーバリーチェック
ハウンドトゥースチェック(千鳥格子)
ブロックチェック(元禄格子)
タッターソール(乗馬格子)
ウィンドペン(窓枠格子)
…など、またまだまだまだあります。
派生して更に新しいチェック柄が生まれたりするので、そうとうな種類があるはずです。
ギンガムチェックとは?詳しく解説します
本題のギンガムチェックについて解説します。
ギンガムチェックとは、白とほかの色1色の糸を使った細かいチェック柄のことをいいます。
地色が白等の薄い無彩色に、チェックの色は
赤や青、緑などの一色で構成されています。
同じ太さのたて糸とよこ糸を、おなじ本数で織ってある平織物服地です。
若々しさや明るさ、清潔感を感じさせ、ユニフォームやブラウス、ワンピース、パジャマや子供服、エプロンやインテリアなどに使用される例も多いです。
そういうこともあり、コスチューム感の強めな柄ではあります。
ギンガムチェックの歴史
ギンガムはイギリスのマンチェスターで18世紀中頃に織られたのが最初といわれています。
英語スペルの『gingham』はなんとなくイギリスを感じさせる並びですね。
平織りの綿織物全般を指す言葉だったとか、ストライプをギンガムと呼んでいたということもあり、ギンガムはマレー語でストライプという意味を表す『Genggnag』という言葉に由来してるという話もあるそうです。
ギンガムチェックの特徴
ギンガムチェックは存在感のある柄です。
柄としてはカジュアル感が強めで、身に着けると明るさや若々しい印象を受けます。
柄の与える印象と、色の与える印象を意識するのが着こなしのポイントになると思います。
特に
白×黒、白×紺、白×赤などの組み合わせをよく見かけるので、その辺は理解しといた方がよさそうです。
白×ネイビーは落ち着いた印象ですが、爽やかさと清潔感も与えられるかと思います。
白×黒のギンガムチェックはモノトーンなのでどんな人でも取り入れやすく、落ち着いた感じにまとめたいときに向いている色です。
白×赤は明るく元気な印象を与えることができます。けっこうインパクトがあり、子供らしくも見えるので注意が必要です。
街で見かけるギンガムチェック
ギンガムチェックを1番見かけるのが洋服ですが、それ以外でどういった物に使われるのでしょうか。
テーブルクロス
ギンガムチェックはテーブルクロスにもよく使われます。
高級感があるというよりは、可愛らしくレトロな雰囲気が漂います。
洋菓子の箱やジャム
個人的には
『ギンガムチェック=ボンヌママン』という印象が強いです。
ボンヌママンのジャムの蓋がギンガムチェックですね。
お菓子メーカーなのですが、ギンガムチェックと聞くと、ボンヌママンを連想してしまいます。
森永の大人気ビスケットシリーズも、パッケージにギンガムチェックを使用していました。
他にもいくつかのお菓子に使われていたのですが、バター菓子など西洋を感じさせるものに使われていた印象です。
ギンガムチェックななんとなく西洋を感じさせる柄ですね。
ギンガムチェックとブロックチェックの違い
ギンガムチェックによく似た柄として、
ブロックチェックがあります。
ギンガムチェックは白ともう1色で構成された、均等でシンプルな細かい格子柄が特徴です。
対してブロックチェックは、地色に他の一色を組み合わせた2色構成で、太い格子柄のものです。
四角いタイルを配列したようなチェック柄です。
ギンガムチェックとの違いは
•格子が大きい
•地色が白とは限らない
といった点があります。
そしてブロックチェックにはいくつかのパターンがあり、更に分類できます。
赤×黒の配色で構成された柄は「バッファローチェック」と呼ばれます。
ほかにも「市松模様」「チェッカー柄」もブロックチェックの一種だそうです。
バッファローチェックや市松模様がブロックチェックの一種だとか考えたことありませんでしたが、たしかに柄のパターンとしては同じですね。
最後に
ギンガムチェックについて解説しました。
まとめると、
子供っぽくなるので大人の男性が選ぶなら落ち着いた色味のほうが無難だと思います。
柄物は、チェックの他にも、
迷彩、ストライプ、和柄、プリントなど様々な種類があります。
オンブレチェックやヒッコリーについて書いた記事もあるのでよかったら読んでみてください。
その他の柄や、 洋服の生地や素材、縫製について解説しているのでよかったら合わせて読んでみてください。
▶︎『生地・素材・縫製』について
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