こんにちは。 服地パイセンです。
NIKEのスニーカーのジョーダン1とダンクは似ています。スニーカーに興味がない人からすると同じに見えるかもしれません。それくらい似ています。
特に履いている状態だとパンツの裾がスニーカーにかぶりフロントしか見えないので、なおさら似ています。
左←がダンクで、右→がジョーダン1。
色が違うので印象が全然異なりですが、もし同じ配色だったらどうでしょうか。
以前にローカットのジョーダン1とダンクの違いについて書いたことがありますが、今回はハイカットの内容で、もっと具体的にわかりやすく書いてみます。
ジョーダン1とダンクの細かいデザインの違いについてはどこにも記載されていないので、価値のある情報になるはずです。
▼ 目次 から読むのをオススメします
- ダンクハイとジョーダン1ハイは似てる?見た目以外の違いは?
- ダンクとジョーダン1どっち?比較するスニーカーを紹介
- 比較に使ったダンクとエアジョーダン1の共通点は?
- ダンクハイとジョーダン1ハイを徹底比較して違いをみていきます
- まとめ
ダンクハイとジョーダン1ハイは似てる?見た目以外の違いは?
慣れるとダンクハイとジョーダン1ハイは一目で見分けがつきます。でもどこが違うのか、具体的に言語化できません。
似てるけど、けっこう違います。いや、けっこう違うけど似てるような?そんな違いを浮き彫りにしていきます。
※この記事には、スニーカーのパーツの専門的な呼び方が出てきます。『ハイカットスニーカーのパーツの名称』について書いた記事があるので、よかったら先に目を通していただけるとわかりやすいと思います。
ミッドソールが違う
外からは見えない部分なのですが、ミッドソールの内部の構造はまったく違います。
エアジョーダンはエアー(空気のクッション)が入っていて、ミッドソールのヒール部分に薄めのエアーパッドが内蔵されてます。
対してダンクはノンエアーモデルになります。
ようするに、ダンクのほうが簡易的であると言えます。
販売価格も違う
2023年2月時点の定価が
ダンクハイが14000〜16000円くらい。
ジョーダン1が19000〜21000円くらい。
コラボモデルだったり、素材違いでもう少し高くなったりしますけど、だいたいそれくらいの値段です。
ジョーダン1の値段の方が2〜3割くらい高い傾向にあります。
それはジョーダン1の方がパーツが多くて少し複雑な作りになっているからかもしれません。
ダンクとジョーダン1どっち?比較するスニーカーを紹介
『どっちがどっち?』
という人も多いと思うので、先に今回比較に使うスニーカーを紹介します。
同じ配色のもので比較したほうがわかりやすいんですが、ダンクのハイカットは2足しか所有していないので色が全然違うものでの比較になります。
エアジョーダン1レトロハイ ダークモカ
ホワイト×ブラック×ブラウンのものがジョーダン1です。
ブラウンカラーのヌバックの質感や、明るいところもクリームっぽい色味で、ヴィンテージ感があるのが気に入っています。
ナイキ×フラグメントダンクハイ ワイン
ブラック×パープルっぽいのがダンクです。
ミッドソールに刻まれた文字とフラグメントのロゴ(カミナリマーク)は通常のダンクにはないデザインです。ややこしくしてしまって申し訳ないのですが、その辺りは例外として許容ください。
ストリート感とラグジュアリー感のバランスが気に入っている一足です。
比較に使ったダンクとエアジョーダン1の共通点は?
まずは、比較に使うこの2足の共通点を挙げていきます。
トゥキャップとアイステイが黒で縁取られているデザイン
どちらのスニーカーもフロント部分はアッパーの輪郭を描くように黒いレザー素材で縁取られています。
中のパーツ(トゥボックス)の色が違うので印象は違いますが、もしどちらも同じ色だったらかなり似ているはずです。
トゥボックスの形が同じ
トゥボックスの形はよく似ています。開いたチューリップの花(🌷)を側面から見ているようなデザインです。
サイズ感やワイズは?
どちらも28センチを履いているんですが、フィッティングに大きな違いは感じられません。
ダンクのほうが気持ちワイズが広めな気がします。
ダンクハイとジョーダン1ハイを徹底比較して違いをみていきます
ここからは2つを比較して
違いをみていきます。
シューホールの数は同じだが配置が違う
シューホールはどちらも9つ。でも実は配置が異なります。
ジョーダン1はフロントからスウッシュの先端付近までに6つ。
ダンクは同じ位置までで5つです。そしてダンクの方が9番目が高い位置にあります。
その分、ジョーダン1の方がシューレースが詰まっていて密な印象。
つまりジョーダン1の方がフロントをしっかりホールドするようなデザインになっています。
このことは今回調べてみるまで知りませんでした。
トゥキャップの形状が違う
ダンクはトゥキャップが一枚のレザーでできています。
対してジョーダン1は横から覆いかぶさりながらシューレースを捕まえにいくような形状のパーツがあります。丸い点線で囲んだところです。
同じ色のパーツなので切り替わっているのが分かりづらいですが、横からちゃんとみると気付きました。
ヒールのプルタブの有無
ダンクのヒールにはプルタブがあります。
ジョーダン1はスウッシュを押さえつけるように重ねられていますが、プルタブではありません。
ウイングロゴの有無
ジョーダン1には外側のくるぶしあたりに、翼のマークのウイングロゴがあります。
対してダンクにはありません。
ウイングロゴはジョーダンシリーズについていると思ってしまいますが、エアジョーダン1とエアジョーダン2だけです。エアジョーダン3〜はジャンプマンロゴが付きます。
…話が逸れてしまいました。
実はジョーダン1の方がデザインが複雑
ジョーダン1はフォクシング、クォーター、ヒールカウンターの生地が一枚ずつ層のように重なる複雑なデザイン。
対して、ダンクはフォクシングとヒールカウンターが一体になったデザインです。つまりパーツが少ない。
ダンクはこのスペースを埋めるように4本のステッチが走っています。
デザインなのか機能性があるのかはわかりませんが、ダンクの値段が抑えられているのは、ミッドソールとこのあたりのディテールをシンプルにしているからなんだろうと考察できますね。
フォクシングのデザインが違う
ジョーダン1はフォクシングとアイステイが縫い付けられて一体化しています。
対してダンクはフォクシングとアイステイが縫い付けられておらず、自由に稼働する遊びがあります。
スウッシュの角度が違う
ダンクの方がスウッシュの先端が高い位置をキープしています。
後方がシンプルなデザインなので、それをカバーしているのでしょうか。
まさか、スウッシュに違いがあるなんて知りませんでした。
履き口のデザインとかかとの高さが違う
後方から見ると、高さに違いがあります。
ジョーダン1はかかとをホールドするように少し山型に出っぱったデザイン。
対してダンクは、アキレス腱側に少し垂れるように下がっています。
履き口のライニングの厚みが違う
ジョーダン1の方がライニングが薄くて硬めで、
ダンクのほうが厚みとクッション製があり、ふわっとしています。
ヒールカウンターはまったく違う
ジョーダン1のヒールカウンターはかまぼこのような半円に近い形のパーツが縫い付けられています。
ダンクはフォクシングと一体になり、『U』のような形。かかとの中心で2つのレザーが縫い合わされているようなデザインです。
まとめ
ダンクとエアジョーダン1のハイカットの違いを比べてみました。
フロントはよく似ていますが、後方のデザインはかなり違いがありました。
似ているとされているものも、しっかり見比べてみるとけっこう違いがあるもんですね。見慣れているはずなのですが、よく観察すると新たな発見があるのでおもしろいものです。
本文中で定価について少し触れましたが、
2次流通の価格は定価との乖離があるんですね。調べてみて驚きました。
\ 持っててよかった最高の一足です /
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