こんにちは。 服地パイセンです。
何を着ようかと迷ったときの考え方はたくさんあります。
『最近買ったトップスをメインに着よう』とか
『トレンドの配色にしたいからこの組み合わせ』
『人に会うからジャケットを着よう』とか。
本当に色んな起点や考え方があります。でも、悪天候のとき、そうは言ってられません。僕は気温から何を着るかを考えることが多いのですが、大寒波の日に失敗。暖かい服装をしていたので保温性は問題なかったのですが、路面のコンディションを考えておらず、すべって危険な目に遭いました。今後の服装の考え方や選び方を見直す良いきっかけになりました。
足元からコーディネートを組んでいくことで、安全面に配慮でき、かつコーディネートが決まりやすいような気がします。
今回は天候に応じた安全面に配慮しながら、おしゃれにコーディネートする一連の流れや僕の体験談について書いてみます。
コーディネートは色んな組み立て方があると思いますが、一つの参考になれば良いなと思います。
10年に一度の大寒波で学んだこと
2023年の1月24〜26日にかけて、
日本列島は10年に一度の大寒波でした。
僕の住んでいる大阪はほとんど雪が降りません。
大阪といっても市内の中心地ではなく、南部の海沿いにある地域です。
冬のあいだは
最高気温5〜10度、
最低気温も2〜5度くらいが多く、過ごしやすい地域だと思います。
氷点下になることはほとんどありません。
でもこの大寒波の日は珍しく氷点下。雪は積もり、家の前の池はうっすら凍りました。
仕事帰りの電車は止まり、立ち往生する人がたくさんいました。(僕はさいわい、いつもと違うルートで帰れましたが)
その日、大寒波が来るのはあらかじめ知っていたので「暖かい服を着ていこう」と考えていました。風を通さないアウターにインナーダウンとフリースを重ねて、冬の山登りのような服装で出勤し防寒性は問題なし。
でも雪は慣れないもので、氷点下の路面の状態までは気が回っていませんでした。
その日履いていたのはNIKEのエアジョーダン1。カジュアルなスニーカーで凍った路面を歩くのは、靴底が滑ってしまいとても危なかったのです。
大雪の日の失敗
最寄り駅から自宅への帰り道は、大きな歩道橋を渡ります。
6車線もある国道を横切るように作られた大型の歩道橋です。向かって写真の右側が駅の方向で左が家の方向。
その歩道橋はバリアフリーになっていて、階段ではなく約200メートルのスロープ状になっています。
緩やかな傾斜を上り、水平な道、緩やかな下り坂になっていて渡り切るのに3分ほど。
それくらいの大きさですね。
大寒波の日。
その歩道橋はやわらかい雪が積もるのではなく、坂道を薄くコーティングするように凍っていました。
凍った路面で滑って転んでいる人もいました。
嘘みたいな話だけど凍った路面は本当に危ない。
いつもはイヤホンしてラジオを楽しみながら帰ることが多い。
Creepy Nutsやオードリーのオールナイトニッポン、おぎやはぎやミルクボーイのラジオ番組をradikoで聴きながら帰る。
この日はさすがに危ないからイヤホンを外して足元に集中しながらゆっくり丁寧に歩きました。
それでもすぐ転びそうになるから、大寒波って恐ろしい。
一歩一歩を踏みしめるように慎重に歩いたので、橋を渡るだけで10分くらい時間がかかりました。
いつもの3倍くらい時間がかかったのも、滑りやすい靴を履いているから。
これからは雪の日はグリップ力のある滑らない靴を選ぼう。
ファッションを楽しむのは安全を確保してからだと痛感しました。
靴から服を選ぶのもアリだな
服装を靴から考えるということは、
安全面以外にもメリットがあるような気がします。
トップスから順番に服を着ていき、出かけようと玄関に向かうと、その服装に合う靴がなくて洋服を選び直すなんてことがあります。
これは洋服に比べると靴は選択肢が少なく、しっくりくる靴を選べないからだと思います。
一般的に所有している洋服の数は統計が出ているようで、
少ない人は30着〜多い人で100着程度、
靴は6〜10足程度だそうです。
手持ちのアイテムは洋服より靴の方が少ないので、組み合わせの多い洋服から決めていくと靴で行き詰りやすい。
なので、数の少ない靴から先に決めることで選択肢が先細りせずにコーディネートできるというわけです。
きれいめな服装には革靴、
カジュアルにはスニーカーといったように、コーディネートの方向性を決定するのは足もとです。
理屈的にもトップスからではなく、靴からコーディネートを組み立てることで
「靴がいまいち合わない」ということを防げそうな気がします。
靴からコーディネートする方法
①靴→②ボトムス→③トップスというように
足元から順番に着るものを考えていくんですが、これが意外にもスムーズにコーデが完成します。
実際に組んでみます。
まずは用途から靴を決める
例えば休みの日。
買い物やカフェなど、ちょっとおしゃれをしたいけど、固すぎるのは嫌。
そんなとき、程よくボリュームのあるカジュアルな革靴がぴったりです。
僕の場合はパラブーツのミカエルですね。
靴の次にパンツを選ぶ
靴が決まったら次は相性の良さそうなボトムスを選びます。
足元がフランスの靴なので、同じくフランスのパンツを合わせたくなります。
太めのシルエットで、ミカエルにぴったりなのがフランス軍のM52トラウザーです。
最後にトップスを選ぶ
下半身はフランスもので固めているので、特にひねりなく合わせていくと、フレンチのカバーオールを合わせるのが鉄板です。
今回はル・ラブルールのものをチョイスしました。
これで、定番のフレンチワークコーディネートの完成です。
というように、靴を先に決めてしまえばコーディネートの方向性をコントロールしやすく、まとまりのある服装におさまりやすいように感じました。
今回の例ではフレンチ系のアイテムでまとめ、統一感をもたせてみました。
トップスから組み立ていくと、ついついスニーカーでハズしてしまいたくなりそうなところです。
(それも悪くないと思うのですが。)
まずはファッション的な見方をしてきましたが、今回は『天候』もテーマです。
次は色んな天気から足元を考えてみようと思います。
晴れの日は季節感を意識したコーディネートにするべき
まずは晴れの日。
カジュアルな普段着だったら、路面の状態を気にする必要もありません。
ただ、季節や気温を考慮するのを忘れてはいけません。ファッションは季節感がとても大事です。
『春夏は軽さを意識』
『秋冬は落ち着きを演出』
するのが良さそうです。
春夏のメンズ靴は素材感から選ぶ
春はキャンバススニーカーで軽さを演出したい。コンバースのチャックテイラーなどでしょうか。
オーセンティックで定番的なデザインは、ヴィンテージ感のある服とも相性抜群。
ベイカーパンツ、明るめのデニムジャケットを選んで春らしい王道アメカジスタイル完成です。
僕のような腕の短い人は袖をロールアップするといい具合にごまかせるのでおすすめです。
2月の寒い日にこんな春の服装をするのは本気で寒かったので、まじで誰か褒めてほしいです(笑)
秋冬は落ち着きのある靴を選ぶ
秋冬はブーツだったり重ためのものや落ち着きのある靴が履きたくなります。
僕の場合はハイカットスニーカーがブーツの代わりのようなものです。
黒いジョーダン1はまさにブーツ感覚で履いてます。
黒くてシャープな印象ではあるんですが、それなりにボリュームがあるので、合わせるものは自ずと太いパンツになってきます。
最初にパラブーツのミカエルと合わせた、フランス軍のM52チノパンを再び選びました。
トップスにはトレンド感のあるノーカラーのボアコートを合わせました。スウェーデン軍のM59コートのライナーです。
パラブーツのミカエルみたいな革靴で合わせるのが一般的なんだとは思うのですが、バッシュに置き換える服装が好きなので黒いジョーダン1は重宝してます。
天気の悪い日は何を履こう?
晴れの日は季節感を重視しました。
雨や雪の日はそうはいきません。
雨の日と雪の日を想定してコーディネートしてみます。
雪の日の靴は滑りにくいものを
先に書いたように、大阪はほとんど雪が降らないので、これまで雪のことを想定したことはありませんでした。
滑りづらい靴を選ぶ必要があります。
僕が持っている中で一番滑りにくいのはOAOのスニーカー『カーブ1』です。
大雪の翌日も路面は凍り、雪は残っていたけど全く滑らなかった。さすが登山がルーツになっているビブラムソールを採用しているだけのことはあります。
コーディネートを組み立てていくと、ブラック系のパンツになってくる。持っているものだとワイドテーパードのパンツ。
下半身は黒でまとめてるので、ちょっと崩そうと思ってアウトドアテイストのフリースのプルオーバーをチョイスしました。
この上にダウンジャケットやコートを着たら雪の日のコーディネートの出来上がり。
雨の日の靴はどうしてる?
雨の日はアッパーが濡れても染み込まないものを。
あと靴底がすり減ったスニーカーは滑りやすいので、注意が必要です。
ゴアテックスのAF1を履いてます。
チームゴールドと呼ばれるこの色は合わせるのがなかなか難しい。適当に合わせると足もとだけが浮いてしまうので、同系色の色を拾って取り入れるようにしています。
雨の日がテーマということで、カーゴパンツの裾を絞って履いてみました。
うっかりアウターを着るのを忘れてしまったんですけど、撥水するようなシェルを羽織ると、一気に雨の日っぽくなります。
靴からコーディネートするメリットのまとめ
洋服から選んでいくことが多いコーディネートを靴から選んでいきました。
どのような良いことがあるのかまとめます。
悪天候に対応しやすい
晴れの日ならどの靴を履いても問題ありません。
しかし、雨をはじめとする悪天候の場合履けない靴もある。まずはここから決める。
コーディネートが決まりやすい
靴はからだの先端なので目立つし、印象を大きく左右します。
靴からコーディネートを決めることで全体の方向性を定める事が可能なので「玄関で靴が決まらず、全身やり直しになってしまう」なんてことがある人にはぴったり。
ちなみにファッションコーディネートは客観的な新鮮さが大事なので、季節感を少しだけ先取りした方がおしゃれにみられるといわれています。
例えば3月頃なら、秋冬を意識した靴よりも
春夏を意識した靴にするといった具合です。
なので中途半端な時期で服装に迷ったら、季節を半歩ほど先取りしたほうが良いと思います。
▼ コーディネートの悩みを解決してくれるサービスUwear(ユーウェア)を利用してみたので、コーディネートに悩んでいたら是非読んでみてください。