こんにちは。
服の生地についてのブログを書いています、服地パイセンです。
アウトドアジャケットの袖口、ミリタリージャケットのフラップ、海パンのフロント、カバンなんかにマジックテープがついていることがよくあります。
そのマジックテープも、ある程度使用していると
くっつかなくなってきたり、ほこりがたまってみすぼらしくなってきたり。
『マジックテープがダメになってきたから捨てようかな』と考えているなら、ちょっと待ってください。身近なもので簡単に復活するようです。
ネットに載っている方法をいろいろ試してみて、僕の中で1番良かった方法について書いてみます。
マジックテープって何?本当の名称は…
マジックテープがどういうものなのか。くっつく仕組みだったり、意外と知らないトリビアみたいものを書いていこうと思います。
まず、部材の名前について。
マジックテープと呼ばれるのが一般的ですが、正式には『面ファスナー』といいます。
僕も調べてわかったんですが、
『マジックテープ』は株式会社クラレの商標です。
ちなみに、100円均一のセリアではマジカルテープという名前で売られていました。
本当は面ファスナーという名前ですが、わかりやすいので、このままマジックテープと書かせてもらいます。
マジックテープとベルクロの違い
アパレル業界では『マジックテープ』という単語をあまり使わず、『ベルクロ』という人が多いです。
マジックテープよりも、ベルクロって言った方がなんとなくかっこよくてアパレルっぽいからでしょうか。理由はよくわかりません。
調べてみると、ベルクロもベルクロUSA社の商標のようです。
宅急便とかサランラップとかバンドエイドみたいに、商標が一般化したものなんですね。
マジックテープはどんな形状なのか
なぜテープ同士がくっつくのでしょうか。
それは形状に秘密があります。
性質が異なる2種類のシートが対になっていて、それぞれの面を合わせることで接着できます。
ざっくり言うと、ザラザラした面とふわっとした面があります。
硬くてザラザラな方を『フック』や『A面』または『オス』と呼ばれます。
柔らかいふわっとした方が『ループ』『B面』または『メス』です。
マジックテープには細かいフックとループがあって、お互いにひっかかったり外れたりするのでくっつきます。
なぜマジックテープにほこりがたまるのか
マジックテープは柔らかいループだけが引っかかれば良いのですが、どこからともなく寄ってきたゴミやホコリがついてしまいます。
これを放っておくと接着が弱くなってしまいます。それに見栄えが悪く、こういうところは意外と目に付きやすい。
接着力や見栄えを維持するには定期的な手入れが必要なんです。
マジックテープのゴミを取る方法
マジックテープは便利ですが、気がつくと糸くずやゴミがたまっていることあります。
これは身近にある道具を使うことできれいにすることができます。
マジックテープについたゴミやほこりを取りのぞけば、接着力を復活させることができ、見た目も良くなります。
いくつか試してみました。
歯ブラシでマジックテープをきれいにする
まずは歯ブラシを試してみました。
すぐ取れるだろうと思って、さっさっと撫でるように払ってみましたが、ほこりは取れませんでした。
思っているよりもがんこです。
ではどうするのかと言うと、ゴミが付いている面をシャカシャカとこするのが効果的でした。
感覚的にはほこりを取るというより、ホウキで床をはいて、チリやゴミを集めるような感じです。
溜まったほこりを1箇所に寄せていくような感覚でしょうか。
テープ•ガムテープの粘着で掃除する
次にテープを試してみます。
粘着面を利用してほこりを取ってみます。
テープを小さめにちぎって、ゆびに巻き付けてペタペタしていきます。
これだけで大きめのゴミは割と取れます。
ただ、奥の方に入り込んだ小さいゴミは取れませんでした。
奥のゴミにはつまようじ
マジックテープの奥に溜まった小さいゴミにはつまようじが便利です。
このようにほこりや糸くずをすくうようにして引っ張ると簡単にとることができます。
つまようじ以外でも竹ぐしや針など、先の尖ったものなら問題なさそうです。
とっても簡単に気持ちよく取れるので、ぜひ試してみてください。
マジックテープのほこりはピンセットでつまんで取り除く
実は我が家は、つまようじを常備していません。
なので今回はコンビニでもらえる割り箸についているつまようじを使いました。
つまようじで取れるゴミは、ピンセットでも取れるんではないか?
と思い、わざわざ使わないつまようじを買うのもなぁーと思ったんで、ダイソーでピンセットを買ってみました。
むしろピンセットの方がつまめるので楽に取れた気がします。
今回マジックテープのゴミを取るためにあえてピンセットを買いましたが、ほかに何に使うのか。今のところ使う予定がないのでおすすめの使い方あったら教えてほしいです。
マジックテープはドライヤーで復活する
ドライヤーはゴミをとるのではなく、弱くなったマジックテープの性能を元に戻すのに使います。
マジックテープのくっつきが悪くなる原因はゴミが付着していることのほかに、ループが伸びてしまっている場合があります。
下の画像ではマジックテープを着脱する左側だけ伸びてきてますね。
まだ伸び切っていないのであまり効果はありませんが、伸び切ったループを戻すのにドライヤーが役に立つそうです。
マジックテープの材質には、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維が使われます。化学繊維の熱で変形しやすい性質を利用して、伸びてしまったマジックテープのループを元に戻せるそう。
方法は、ドライヤーの熱を軽めにマジックテープに当てて温かいうちに、平らな面に押し当てるだけ。
この作業を行う時は、必ずマジックテープの片面だけに行い、両面をくっつけた状態でドライヤーを当てると、一緒に溶けてしまう可能性があるそうな。
伸び切ったマジックテープがなかったので、やってみたけど効果があるのかはわかりませんでした。もしこれをする際は、火傷にもご注意ください。
マジックテープにゴミが付かないようにする方法
ここまでマジックテープについたゴミを取ってきましたが、そもそもゴミがくっつかないに越したことはありません。
そのポイントをまとめました。
洗濯するときはマジックテープをくっつける
洗濯機のほこり取りフィルターを見てみるとわかりますが、洗濯中はゴミがけっこう出ます。
そこで洗濯中にマジックテープを開けっ放しにしていると、ゴミが溜まる原因に。マジックテープのフックが他のものにひっかかって洋服を傷める原因にもなってしまいます。
マジックテープをきちんと閉めて、さらに洗濯ネットに入れるのが理想です。
保管中もマジックテープはくっつけておく
マジックテープをくっつけず、開けっ放しのまま保管していませんか?
そうなると空気中を漂うほこりや、髪の毛がマジックテープに絡まってしまいます。
なので閉めた状態で保管するのがいいようです。
閉めた状態だとそれほどほこりも溜まらないので、たまってしまっても掃除がラクです。
常に閉じるよう心がけた方がいいですね。
まとめ
マジックテープのゴミは手で取ろうとしてもなかなか取れませんが、家にあるもので簡単に取れるので、ぜひ試してみてください。
実際にやってみて効果的だったのをまとめると、
①まず歯ブラシを使ってマジックテープについたゴミを浮かせて全面的に寄せていく。
②浮いてきた汚れをガムテープでペタペタ取っていく。
③最後に奥に残った小さなゴミやほこりをピンセットやつまようじで取る。
という順番でしょうか。
そんなにほこりがたまっていないなら、③だけでもいいと思います。
掃除したあとは接着力が回復するのはもちろんのこと、とってもスッキリします。
ほかにもお手入れ関係の記事もあるんでよかったら読んでみてください。
【スニーカーのトゥのお手入れ】
【Tシャツのお手入れ】
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