服地パイセン

生地にうるさい服屋で学んだことを活かし、洋服のわかりづらいことをわかりやすく解説します。

【アパレル未経験の人は必見】ファッション業界でバイヤーになる方法と仕事内容を解説します

アパレル業界のバイヤーについて

こんにちは。 服地パイセンです。

 

あけましておめでとうございます。
新年1記事目。新鮮な気持ちで取り組んでみようということで、これまで書いたことのないアパレル業界の『バイヤー』という仕事について書いてみようと思います。

 

バイヤーはアパレル業界を志す人の花形的なポジションですが、

・バイヤーってどんな仕事をしてるのか?
・どうやったらなれるのか?
・理想や想像とのギャップは?

など、意外と知らないと思います。

 

バイヤーには飛び抜けたファッションセンスやカリスマ性、抜群の影響力なんかが必要と思われがち。ですが、1番大切なのは自身の勤める会社のことや周りの環境をよく知ることだと思います。

 

なぜなら新しいブランドをいち早く見つける能力よりも、自社の顧客に求められる商品やサービスを追求することが大事だからです。

 

僕自身はバイヤーではないのですが、15年近くアパレル業界にいて色々なバイヤーを見てきましたし、近い距離で仕事をしているのでだいたいのことはわかるつもりです。

 

この記事ではバイヤーが普段どんなことをしているのか実際の仕事内容や、バイヤーになるために求められる能力などもご紹介していきますので、参考になればと思います。

 

この記事を読むと意外と知らないバイヤーの業務内容などがわかります。

 

 

 

 

 

 

アパレルのバイヤーとは

買い付けたアパレルの商品

バイヤーは販売する商品の買い付けを行うお仕事です。

 

ブランドによって買い付けする商品は様々ですが、どの商品が売れそうか見極めることがバイヤーにとって最も重要です。

アパレル業界でもバイヤーに憧れを抱く人も多く、花形的なポジションで華やかなイメージがある反面、利益に直結するポジションなので責任も重大。

 

バイヤーが仕入れる商品次第で会社の収益が大きく変わってしまうので、ブランドコンセプトの理解とトレンドを察知する能力が必要です。

 

 

バイヤーはどんなことをしているか

バイヤーの仕事について

アパレル業界のバイヤーのイメージはどのようなものでしょうか。

 

センスの良さで新進気鋭のブランドをどこよりも早く発掘してラインナップに取り揃える、そんな華やかなイメージがあります。

 

もちろん間違いではないのですが、どんな業種でも、華やかさの裏にはとても地味な作業が山積みです。

 

そんなアパレルのバイヤーは普段どんなことをしているのでしょうか。

 

市場の調査や取引先との情報交換

バイヤーは何が売れているのかをいち早く知る必要があります。

 

市場のニーズを的確に掴むための市場調査やトレンド情報の収集、分析はバイヤーにとって非常に重要な業務です。

そのために情報収集が欠かせません。

 

専門誌やウェブで情報を集めるのはもちろん、

最近ではSNSでも幅広く情報を集めます。

取引先に売れ行きの動向を聞いたりもします。

 

 

買い付けと展示会まわり

アパレルのバイヤーは次の次のシーズンに販売するための発注オーダーを決めています。

 

アパレルはだいたい春と夏、秋と冬がセットです。次の次のシーズンとはつまり、ちょうど一年後に販売する服です。

 

一年後と言っても洋服のトレンドは少しずつ変化していくので、トレンドが今とまったく別物ということはほとんどないのですが、それでも先を読む能力は必要です。

 

消費者のニーズを察知し、売れそうな商品を最適なタイミングで買い付けるセンスや、各地を飛び回る体力などもバイヤーには必要。

 

展示会も東京へ出張にいき、実物の商品をみます。展示会の帰りには、ブランドの資料やカタログで荷物がパンパンになるので想像以上に重労働でもあります。

 

オンラインミーティングが一般的になったこともあり、オンラインで商談を行うメーカーも増えてきました。

 

在庫状況の把握と追加発注

洋服の買い付けするのは、販売するための商材を仕入れるためです。

 

商材がなければ売上が立たないので、在庫の管理も大事な業務内容です。

 

 

発注と納品は大きく分けると年に2回(春夏と秋冬)のブランドが多いのですが、定番商品の在庫を追加で注文できることがあります。

 

同じ商品でもお店によって売れ方が違うので、自店でよく売れるものでもメーカーには在庫があるなてことがたまにあります。

 

そういったメーカーに残っている在庫を追加で発注できることもあるので、バイヤーはメーカーさんとの密なコミュニケーションが必要になってきます。

 

そういう小回りの効く動きができるかどうかで、売上はけっこう大きく変わります。

 

バイヤーになる方法

バイヤーには計画性が必要

バイヤーはショップで販売する商品の買い付けがメイン業務。アパレル業界でも人気のあるポジションです。

 

では、どうしたらバイヤーになれるのでしょうか。

大きく分けて2つあります。

 

入社後にステップアップしていく方法

アパレルでバイヤーをしている人は、販売の現場からコツコツとステップアップしてきた人が多いです。

 

良い商品を買い付けるには、商品に対する幅広い知識と良質なものを見極めるための経験が必要だからです。

 

そのためまずは店舗で販売職を経験させ、その後アシスタントバイヤーとして買い付けに同行、最終的にようやくバイヤーへとステップアップできる方式を取るケースが多くみられます。

 

中途採用、キャリア採用でバイヤーとして入社する方法

キャリア採用では即戦力を求めているケースがほとんどなので、バイヤーを経験していないと就けないことがほとんどです。

 

なので、まずは小さな会社でバイヤー業務を覚えてから転職するというのもひとつの手です。

 

 

ファッションの専門学校を出てなくてもバイヤーになれるか?

『アパレルのバイヤーに必要なのは学歴か?それとも専門性か?』

 

それによって進路が変わってくるので、学生の方は気になるところです。


大手企業のアパレルバイヤーになりたいのならば、学部はなんでもいいので4年制大学が有利です。


アパレルは、デザイナーやパタンナーなど技術を必要とする専門職の場合は専門学校をでないと難しい。

 

一方でバイヤーは総合職の一種に分類されます。

専門学校で学ぶのは無駄ではありませんが、総合職の採用では4年制の大学の方が絶対有利です。

 

 

服飾専門学校のファッションビジネス科を卒業しても実際にはバイヤーにはなれず、ほとんどの人が販売職になります。

 

4年制の大学のほうが潰しがきくこともあり、もし迷ったら大学にいくべきだと思います。

 

 

バイヤーを志す人の理想と現実のギャップとは?

バイヤーと経営者の会議

小難しいことを色々と書いてきましたが、それでもやっぱりバイヤーという仕事はかっこよく、アパレルでも人気のポジションです。

 

最後に、理想と現実のギャップについて少し触れておこうと思います。

バイヤーになると好きなものを買い付けできるのか?

結論をいうと、自分の好きなものだけを買い付けするのは難しいです。

 

お店の特徴や顧客層を考慮して、求められているものやこれからの方向性などを加味して商品をセレクトしていきます。自分のセンスだけで買い付けできるわけではありません。

 

自分のセンスを押しつけてビジネスを成り立たせるのは、よっぽどのカリスマでもない限り難しいと思った方がいいです。

おしゃれでかっこいいのか?

バイヤーには最新の情報が集まってくるので、これから先のトレンドがわかります。

それだけにおしゃれなのは間違いありません。

 

ただ上の項でも書いた通り、自分の好きなものを押し付けるのではく、その会社にあった人材になるということはかなり大事です。

 

もし自分の望んだ通りに買い付け、商品を企画したいのであれば自分でお店を出すのが近道かもしれません。

 

バイヤーは意外とマルチプレイヤー

バイヤーはその会社の規模によって業務の守備範囲が変わります。

仕事の守備範囲が広いということは、様々なスキルが身に付きます。

 

アパレルはSNSや動画配信と相性がいいこともあり、ほとんどの会社が力を入れて取り組んでいます。

僕が勤めるアパレル通販の会社ではバイヤーが数人いて、撮影や動画編集なども行います。

 

バイヤーは商品を買い付けるだけではないんですね。

バイヤーになるために一番大切なこと

アパレル業界の花形といわれるバイヤーの仕事には、多くの人が憧れを抱きます。

 

バイヤーに最も必要なことは、自店をよーく知ることだと思います。

そしてよーく知るために本当に好きな会社で働くことだと思います。

 

アパレルバイヤーといっても働く会社によって仕事の内容が変わるので、自分が活躍したい場所はどこなのかを見極めることからはじめましょう。

 

 

アパレル業界のバイヤーになりたいのであれば、とりあえずアパレル系企業に入社するのが第一歩です。

進路に迷っているならお勧めするのは4年制大学

転職でこれからアパレル業界を目指すなら、転職エージェントをつかうのもひとつです。



 

 

戦後のアパレルの歴史やアパレル業界について書いた記事もあるので、ぜひ合わせて読んでみてください。

 

www.fukujipaisen.com

 

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