服地パイセン

生地にうるさい服屋で学んだことを活かし、洋服のわかりづらいことをわかりやすく解説します。

一番暖かい服の素材は『ポーラテックのハイロフト』だと専門家の僕は思うのです。

最も暖かい生地

こんにちは。 洋服の生地についてブログを書いています、服地パイセンです。

 

『1番暖かい服は何ですか?』と聞かれたら、ダウンジャケットと答える人が多いと思います。たしかにダウンはすごく保温力があるし、アウターというカテゴリーは目立ってわかりやすいです。

しかし僕は寒いのが苦手ですが、ダウンジャケットを持っていません。なぜかというとダウンに負けないくらい暖かいフリースを持っているからです。

 

そういうこともあり、今僕の持っている中で1番暖かい服である『ポーラテックのハイロフトフリース』について書いてみます。

 

 

 

 

 

僕にとってポーラテックとは?

POLARTECのタグと生地感

この記事を読んでくださっている人は、ブログを書いてる人も多いと思います、あなたの一番最初に書いた記事を思い出してみてほしいです。

 

僕がブログを開設してアパレルの生地や素材についてのブログを始めようと思ったときから『ポーラテックについて書きたい』と思っていました。それくらい思い入れのある素材です。

素材が化繊で、基本的にアウトドアで使われるような生地なので人によって好みが分かれますが、本当におすすめなんです。

 

僕にとってポーラテックのハイロフトは、暖かくて冬に欠かせない生地であり、この服地パイセンの原点でもあると言えます。

 

過去に書いた記事があるのでよかったら読んでみてください。
▶︎ ポーラテックは米軍も認める防寒素材です。

 

ハイロフト (ボア) とは?

ポーラテックをはじめとするフリース素材にはいくつも種類があって、その中でも一番毛足が長いタイプのフリースがハイロフトです。

 

ハイロフトって何?ってことなんですが、アパレルやアウトドアウェアの断熱材のボリュームやカサのことを『ロフト』と言います。

ポーラテックのハイロフトとはつまり、カサが高いポーラテックのフリースのことです。

 

毛足はパイル状になったものや、なめらかな毛布のようなもの、ボアタイプのものなど形状は異なりますが、特徴はだいたい共通しています。

 

ポーラテックのハイロフトフリースを着てみて思うこと

HOUDINIのポーラテックハイロフトフリースパーカー

僕が愛用しているフリースはHOUDINIという北欧のアウトドアブランドのものです。 

 

冬にすごくおすすめな素材で、気に入って毎年かなりのペースで着ています。3日に一回は必ず着ているような気がしますし、最高気温が5度を下回るような特に寒い日は必ず着ています

冬の中間着はハイロフトさえあればそれでいいんじゃないか?と思えるくらい暖かいです。

数年間着用してみて感じた、良いところや悪いところを書いていきます。

 

メリットや良かったこと

まずは良かったことを書いていきます。

 

ものすごく暖かい

真冬の室内ですごすときの服装は、「シャツ、その上にニット』とか、「スウェットにフリースベスト』くらいの感じだと思います。

ポーラテックだと、半袖Tシャツの上に羽織るだけで十分暖かくすごせます

ポーラテックのハイロフトのインナーはTシャツで十分

室内で数時間PC作業をしながらじっとしていても寒くありません。冷えると余計に肩がこるので暖かくするのを心がけていますが、まったく問題なしです。

 

ちなみに座り仕事なのでフロントは開けているか、ダブルジップの下側だけ開けている事が多いです。そうすると座るときに裾が邪魔にならないので。座り仕事の場合はダブルジップが便利ですね。

 

暖かいのに軽い

例えばイギリス製のクラシックなガンジーセーターのような厚くてカサのあるニットは暖かいのですが重たいです。僕は体型的にも線が細い方なので、服が重たいと肩がこってしてしまうので厚着するのが苦手です。

 

その点、ポーラテックのハイロフトは軽くて動きやすく、肩も凝りません。軽さは化繊のいいところでもありますね。

 

毛足の長いボアの素材感もデザインのひとつ

毛足が長いということは、それだけ貯め込める空気の量が多いということです。

長い毛足にたっぷりと空気を閉じ込めてくれるハイロフトは、フリースの中でもダントツで保温性が高いので、冷えやすい人に特におすすめできる素材です。

 

見た目にもデザイン性の高いものが多く、フワッとしていていかにも手触りの良さそうな見た目をしてます。アウトドア用だけでなく、街着として利用されている方もよくいらっしゃいます。

 

デメリットや気を付けた方が良いこと

それだけ頻繁に着ているので、もっとこうだったらいいのにという気をつけるべきポイントをよく知っているので、是非シェアしたいと思います。

 

フードは無い方が汎用性が高い

僕が着ているフリースはフード付きです。首元まで暖かくて室内などでは良いのですが、フリースの上にアウターを羽織った時のことまで考えた方がいいです。

というのも冬用のアウターって、フード付きのものが多いんです。

フリースにフードが付いていると、その上にアウターのフードを重ねることになり、フードonフードになってしまいます。気にならなければ良いのですが僕は気になってしまいます。

フード付きのフリースの場合、自ずとフードなしのアウターを選ばなければなりません

なのでフリースを購入される際は、その上に羽織るアウターまで想像して選ぶのがおすすめします。

 

ボアがつぶれるのでケアが必要

ハイロフトフリースの毛足は肘のつぶれに注意

毛足の長いフリースは、ずっとテンションをかけているとボアが潰れてしまいます。デスクワークをしていると肘をついてまうので、フリースの肘の部分はこまめに毛を起こしてあげた方が良いです。

 

下の画像は僕のフリースの肘あたりを撮影したものですが、親指を置いているあたりのボアが潰れてしまっています。

ハイロフトフリースのボアがつぶれた個所の生地感

こうなると少し見栄えが悪くなってしまうので、その前にこまめに毛を起こしてあげると長持ちするそうです。

あまり気にせず道具のように扱っているのでそんなに気にならないんですが、これからはこまめに毛を起こしてあげようと思います。

 

静電気の問題

フリースは暖かいのですが、静電気でパチパチしやすいのが弱点ですね。静電気は宿命みたいなもので、ある適度覚悟しなければなりません。

なので静電気の発生しにくい、コットンのインナーと重ね着することが多いです。

 

静電気を防ぐために方法についてまとめた記事もあるので、よかったら合わせて読んでみてください。

▶︎ 静電気を防ぐのは案外簡単だった!

 

フリースはアウターなのか?

真冬にフリースをアウターとして着ている人が多いのですが、どうなのでしょう?

僕の答えは、冬はアウターにしない方がいいです。秋なら問題ないけど真冬には寒いです。

 

暖かい地域ではアウターとしても使えるかもしれませんし、都会なら問題ないと思いますが、気温5度ぐらいの日にフリースの上着だと寒く感じます。

 

なぜかというと、フリースは風を通しやすいので、アウターとして着るには機能が不十分なのです。なので冬はフリースの上に何か薄手のアウターを羽織るのが良いと思います。

もう一度言いますが、フリースは風を通すので、風に弱いのです。

 

パタゴニアモンベルが出してるような、風を通さないフリースは、裏地にフィルムが付いています。そのフィルムが風を防いでくれるのですが、フリース本来のメリットが充分に発揮出来ないのではないかと疑ってしまいます。


フリースジャケットの上に、薄手で良いので風を通さない上着を着る方が、本来の機能を発揮出来ます。フィルム入りよりは、フィルム無しのものの上にシェルを着るほうが個人的にはおすすめです。

 

ハイロフトは暖かすぎるくらい保温力があるので、真冬でも少し動いただけで汗をかくほど暑くなります。それくらい暖かい。

 

かぶりのプルオーバータイプのフリースは脱ぎ着が出来ないので、室内だと暑すぎるかもしれません。なので前開きのものが体温調節しやすくていいと思います。

 

イクラスのダウンジャケットは僕にとっては必要ない、と書いたことがありますが、それはこのポーラテックのハイロフトがあるおかげと言っても過言ではありません。

僕にとって1番暖かい服はポーラテックで最強のミッドレイヤーのフリースです。

 

\ 人生変わるくらい暖かいです /

 

 

ちなみにポーラテックはハイロフトじゃなくてもすごく暖かいです。

\ やっぱり軍物はすごい /

 

 

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防寒性を高める着方などはこちらのリンクで詳しく解説していますので、
是非読んでみてください。

▶︎ 洋服の防寒性を高める着方を解説!

▶︎ 真冬のアウター、水沢ダウンの機能性が凄すぎる!

▶︎ ダウンジャケットの下には何を着るべきか

 

 

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