こんにちは。 服地パイセンです。
この記事で150記事目の投稿になるのですが、色々書いてきたなぁ、と思って振り返ってみると、洋服の生地縫製やスニーカーについての内容が多かったです。
子供がそのまま大人になったような内容ですが、ある程度統一感があってなんとなく安心しました。キリのいい数字なので、自分の好きなもの『スニーカーの思い出』などを書こうと思います。
僕はバッシュが好きです。バッシュというのはバスケットボールシューズのことで、普段の服装がカジュアルなこともあり、好んで履いています。
スポーティで、ゴツゴツしていて、ハイテク感があって少し派手です。革靴と比べると、どんくさくて子供っぽいんですがそれでもバッシュが大好きです。
僕がバッシュを履く理由
90〜00年代にかけてスニーカーブームでした。
スニーカーブーム=バッシュブームともいえるでしょう。
今のバッシュはローカットが主流になっていますが、90年代はハイカットやミッドカットのバッシュが主流でした。
今のバッシュよりボリュームがあり、ゴツゴツとしたデザインでインパクトあるものが多かったです。重さもありました。
エアジョーダンやダンク、エアフォース1などのレトロバッシュはもともとバスケ用のスポーツシューズですが、今日現在はカジュアルファッションのスニーカーとしての地位を確立するパイオニア的存在なので、特に思い入れがあります。
学生時代に流行っていた
ファッションに興味を持ち出したときに流行っていたものの影響はすごく大きくて、自分のファッション観の基礎が形作られる気がします。
そのとき好きだったものはトレンドの流れで一度は忘れても必ずまた好きになります。
中学〜高校の頃、裏原系と呼ばれるストリートファッションが流行ってました。
学生なのでお金もなく服も買えませんでしたが、ファッションに興味を持ちはじめた頃だったので、BOOMやSMARTなどの裏原系の雑誌を読みあさります。
APE、stussy、SUPREMEなどが流行っていました。当時はアンダーカバーやナンバーナインも裏原系。もちろん足元はスニーカーです。
僕のバッシュデビューは高校生の頃。
1999年にダンクが復刻されて盛り上がっていたときで、水色のダンクのハイカットがはじめての一足でした。
たしか期末テスト期間中のこと。
神戸三宮にあるステップという靴屋さんにダンクが入荷したという情報を聞きつけ、テスト勉強そっちのけで買いに行きました。
三宮にはステップが数店舗あり、どの店舗に入荷したのかもわかりませんでした。
お昼過ぎから探し始め、店頭に並ぶダンクを見つけた頃にはすっかり日が暮れて夜になっていました。
数時間探し回り、やっとの思いで手に入れたダンクを持って帰宅すると、疲れてすぐに寝てしまいました。
おかげでテストの成績はボロボロだったけど、ピカピカのお気に入りのスニーカーを手に入れたので大満足でした。
体型のコンプレックスをカバーできる
それから数年が経ち、ゆったりしたシルエットの裏原ブームが落ち着くと今度はその反動で、細くてスタイリッシュなトレンドに移行しました。
Tシャツにスキニーデニムにローテクスニーカーといったような、欧米人のようなスタイルの良さがないと格好つかないようなスタイルに憧れるようになります。
リーバイス606などのスリムなパンツにコンバースのオールスター。ファッションとしては悪くない、むしろカッコいいと思う。
もちろん憧れて真似してパンツのシルエットを細くしました。
でも、何かが違う。
何かうまくいきませんでした。
脚は細い方なんですが、僕には決定的な弱点がありました。
O脚なんです。
細いパンツは、脚の綺麗な人の方が圧倒的に似合います。そのことを気にはしながらもスキニーデニムにコンバースのスタイルを続けていました。ある日、行きつけのショップのオーナーさんに言われた一言で大きく変わりました。
『O脚の場合はごまかすために足元にある程度ボリュームを出した方がいい』
というアドバイスをもらい、そこからまたボリュームのあるスニーカーを履くようになります。
その当時はスキニーデニムにバッシュを合わせるスタイルがすごくクールでした。
秋冬はブーツの代わりにハイカットスニーカー
春夏はサンダルやスニーカーで軽さのあった足元も、秋冬になると革製のブーツを履く人が増えます。
冬にキャンバススニーカーは見た目にも季節感が合いませんし、なにより寒いです。
素材やボリューム感は季節感に影響します。
僕はブーツや革靴をほとんど履かない代わりに、秋冬はボリュームのあるハイカットのスニーカーが履きたくなります。
僕にとってハイカットのバッシュはブーツのような存在なんです。
バスケットシューズというとストリートな印象が強いのですが、案外使い回しやすい。、
たとえば、きれい目な服装に合わせるときはツヤのあるブラック系のものを合わせるなど、素材とカラーでなんとかごまかしています。
ただ、クラシカルな服装とは…相性よくないですね。
バッシュを履くコツ
バッシュはスポーティな靴で、ボリュームもあるので子どもっぽい印象になりやすいです。
子供っぽくならずに履くには、いくつかコツがあります。
きれいに靴紐を結ぶ
靴紐が乱れないように注意を払った方がいいです。
あとは状態よくきれいに保つために、靴をおろす前に防水してあげることも大切。
『スニーカーをカッコよく見せるには?』
という記事で書いた内容なのですが、たったこれだけで印象が全然異なってきます。
パンツの裾を踏むのはNG
最近は90年代〜00年代のリバイバルがトレンドで、90sとかY2Kとか言われています。(Y2Kは2000年代のことです)
バッシュなんかはまさにリバイバルアイテムなんですが、今の合わせ方は当時と違うことも多いです。
例えば90年代は太くて長いデニムの裾を引きずって履いていました。今のパンツは太くても裾が短めに設定されているので、ひきずりません。
00年代は細くて長いパンツをグシュグシュにクッションさせていた。今はそんなにタブらせません。
同じアイテムが流行っても、コーディネートの仕方が当時と違ったり、全く同じでないのがファッションの面白いところです。
平成のファッションについて書いた記事があるので、是非読んでみてほしいです。
スニーカーの色を拾う
スニーカーは発色が良かったりカラフルな物が多いので、適当に履くとコーディネートに馴染まないことがよくあります。
足元だけ浮いてしまうような感じです。
これを防ぐには、スニーカーの色味の一部を拾って服と合わせることで防げます。
例えば上の画像のスニーカーだと茶色を拾ってあげることで統一感がでます。
ただ、合わせすぎるとコスプレっぽくなってしまうので、小さい面積で色を拾うのがポイントだと思います。
NIKE以外で思い出のバッシュ
『バッシュといえばNIKE』
といった印象が強いのですが各社に名作があります。
今はNIKEしか所有していないのですが、他のブランドでどんなバッシュを履いていたのか思い出してみます。
PUMA スリップストリームビースト
PUMAはスエードやクライドが有名ですが、スリップストリームというバッシュの名作があります。
スリップストリームは、当時最新鋭のアンチショックシステムを搭載し、安定性・クッション性に優れていたので多くのバスケットボールプレーヤーに愛された名作(アンチショックシステムが何なのかは未だによくわかりません)。
その中でもタウンユースモデルとしてつくられた
THE BEAST(ザ・ビースト)というモデルがあります。
先輩の家にあったものに一目惚れ。借してもらって履いていました。
ビーストはアッパーにハラコ素材があしらわれたモデル。
バッシュなのに細身なシルエットで、気品と高級感がありました。
adidas フォーラムミッド
アディダスはスタンスミスやスーパースターなどが王道モデルとして知られていますが、
フォーラムもアディダスの名作のひとつです。
直線的なデザインで、ロボットのようなメカ感が好きで履いていました。
マイケル・ジョーダンはNIKEのエアジョーダンを履いていたイメージが強いんですが、フォーラムも愛用していたらしい。
最後にこの秋冬おろそうと思っているスニーカー紹介
2019年〜2021年にかけてNIKEブームでした。
このNIKEブームには決まりがあって、ジョーダン1が復刻され出すとNIKEブームが加熱し、ダンクがリリースされだすと冷めていくというのがお決まりとなっています。
今回のブームも例に漏れず、ダンクのリリースとともにだいぶ落ち着いてきたので、トレンドは繰り返されるんだなぁと改めて実感します。
好きなもののブームが去ると少し寂しい気持ちもあるけど、流行りすぎると履きづらくなる。だから少し落ち着いたくらいでいいのです。
先にも書いた通り、僕にとって秋冬はハイカットの季節。
スニーカーは所有することに満足してしまいやすいのですが履いてなんぼなもの。今年の秋冬はパテントのブレッドとポレンブラックをおろそうと思います。
今週のお題「防寒」