服地パイセン

アパレル業界に15年以上身をおく専門家のメンズファッションブログです。『アパレル通販の不安を解消したい』『あなたの洋服の疑問を解決したい』 そんな想いで運営してます。

【Cov(コブ)のTシャツをレビュー】白Tの常識を覆す上品な一枚を徹底解説します!

COVスタンダードTシャツレビュー記事のサムネイル

洋服の生地についてのブログを書いています、服地パイセンです。
この記事では 、Cov(コブ)の スタンダード ボックス Tシャツについて、アパレル業界に15年以上携わってきた専門家ならではの視点で詳しくレビューします。

 

このTシャツを約一ヶ月間使用してみた今の僕の感想は『 斬新で新感覚なMade in Japanのラグジュアリー白Tシャツだ!』ということ。
まさに、大人のための上質な無地白Tシャツです!

シンプルなデザインでありながら、どんなスタイルにもマッチする万能さが特徴。スーツの下に着ても違和感がなく、カジュアルな場面でもきちんとした印象を保てるので、 ファッションにあまり詳しくない人でも、このTシャツなら簡単に清潔感のあるスタイルが完成します。

手軽に清潔感のあるおしゃれを楽しみたい方には、この Tシャツがぴったりで、オフィスから休日まで、幅広く活躍する一枚としておすすめできる一枚です。

 

スタンダードボックスTシャツについて、仕様・サイズ感・コーディネート例だけでなく、良いところも悪いところも率直に思った通りにレビューしますので、是非お付き合いお願いします。

▶︎ Covの公式サイトはこちら

 

 

 

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服地パイセン アパレル業界15年以上の専門家。 「洋服のわかりづらいことをわかりやすく解説!」をモットーに、アパレル専門家ならではの視点で役立つ情報を発信します。しっかり使用した感想やアイデアなどを、あなたが製品を手にした時のことをイメージできるような内容で熱量高くまとめます。(詳しいプロフィールはこちら)。

 

Cov(コブ)のTシャツを着用してみた率直な感想。

CovのTシャツはおしゃれです

こんなに上品でありながら丈夫なTシャツはなかなかありません。数多あるTシャツの盲点を突いて誕生したような、そんなアイテムのように感じます。

今回のCovのTシャツで、僕がもっとも感動したのが生地の良さです。

 

まるでドレスシャツのように上品なTシャツだ!

CovのTシャツの上品な生地感

Tシャツといえば、最もカジュアルなアイテムの一つとして知られています。もともとは肌着としての役割が強く、アウターとして着ることはあまりありませんでした。しかし、CovのTシャツはその常識を打ち破るような上品さを持ち合わせています。ツヤのある生地はまるでドレスシャツを思わせるような高級感。Tシャツでありながら、これほどまでに洗練された印象を与えることに驚きを隠せません。良い意味で、Tシャツらしさを超越しているのです。

 

現在のファッショントレンドは、よりドレスライクな方向へとシフトしています。普段はカジュアルな服装を好む僕ですが、最近は少しきれいめな要素を取り入れるようになってきました。そんな僕の今の気分に、このTシャツはぴったりとフィットしてくれています。

 

Tシャツなのにヨレない、型崩れしないので上品さが長続きする。

CovのTシャツの品質の良さを感じるのは、着ているときだけではありません。洗ってみたときにそのクオリティの高さを実感できました。

 

Tシャツは着用を重ねるうちに首元がヨレたり、ボディが歪んだり、生地の質感が変わってしまうものです。しかし、CovのTシャツはその心配がありません。この約1カ月間、着用と洗濯を繰り返しましたが、型崩れや縮みが発生しないのです。

 

アパレル製品には経年変化を楽しむ、という醍醐味がありますが、ドレッシーなアイテムに限っては別です。特にきれいめなTシャツに関しては、質感も形も変わらず美しさを保ってくれる方が良いことが多いでしょう。

 

洗濯によって起きてしまうサイズの変化についても計測していますので、その詳細は後述します。

 

ブランドのコンセプトが明確かつ具体的でわかりやすい。

Cov(コブ)は、2023年に誕生し2024年5月にECサイトがオープンしたばかりの、新鋭ブランドです。

Covは白Tシャツに特化したブランドで、次のような独自のコンセプトに基づいて作られています。

  • 毎日着たい服
  • しっかりとした製法
  • ヨレにくい素材
  • ロゴなしの無地
  • Made in Japan

 

Covのデザイナーは、自他ともに認める「白T難民」。30年以上にわたり理想の白Tシャツを求め続けた結果、ついに「自分で作るしかない!」という結論に至りました。そして、生まれ育った兵庫県の小さな縫製工場とタッグを組み、生地選びからスタートしたのです。

ブランド名「Cov(コブ)」には、人々をファッションを通じて鼓舞したいというデザイナーの願いが込められています。その思いは、製品にもしっかりと反映されているのです。

 

「シルエットが美しく、洗濯してもヨレず、黄ばみが気にならない。機能性を兼ね備えた『毎日着たい』理想の白Tシャツを作る」。この強い想いを胸に、何千という生地を試し、サンプルを着ては改良を重ね、ようやくたどり着いたのが現在の素材です。

無地Tシャツ市場は熾烈な競争が繰り広げられていますが、CovのTシャツはその中でも群を抜いて輝きを放っています。

Cov製品のこだわりについて、公式サイトで詳しくまとめられています。

 

▶︎ Cov製品のこだわりはコチラから読めます

 

CovのスタンダードボックスTシャツの仕様を確認します

CovのTシャツを解説します

それでは、CovのスタンダードボックスTシャツが、どのようなアイテムなのか、アパレル業界の川上から川下までみてきた僕の目線で、詳しく解説します

主にデザイン、生地、サイズ感について掘り下げて見て行こうと思います。

 

スタンダードボックスTシャツのデザインを徹底解説!

CovのTシャツのネックデザイン

CovのスタンダードボックスTシャツのデザイン面を見ていきます。

まず、Tシャツの顔とも言えるネック部分の形状は丸いクルーネックです。

ネックの生地(襟素材)についてはほとんどのTシャツは伸縮性のあるリブが用いられることが多いのですが、CovのTシャツは共地になっています。リブに比べると凹凸もなく厚みが少ないことで、Tシャツとは思えないきれいめな印象に仕上がっています。

 

そしてネック幅は1.5cmと、かなり細めでスマートなデザイン

CovのTシャツのネックリブは細めのデザイン

 

おしゃれで上品な印象のブランドタグは、白地に細めのフォントでサインを描いたような洗練されたデザイン。

CovのTシャツのタグのデザイン

カジュアル路線ではなく、高級感あるドレスな方向性。タグなんて着ていたら見えないから気にしない、という人も一定数いますが、僕はタグのデザインを気にします。

タグのデザインはブランドの世界観や理念を表しているというか、所有欲を満たしてくれるパーツなのです。

ほかにもクローゼットの中から一枚のTシャツを選び方、手に取った時に、タグのデザインが素晴らしいと、その日の気分が上がるのです。

 

生地が唯一無二の存在

CovのTシャツの生地の手触りは最高に良い

CovのTシャツを手にして僕がもっとも感動したのがこの生地です。わずかな光沢を放ち、品のある佇まい。肌触りはモチっとした柔らかさがありながら、少しひんやりとしていて一枚で着ても肌が透けずに安心感のある生地。なにより体の動きに合わせてしっかり伸縮してくれるのですごく着心地が良いんですよ。

 

CovのTシャツの生地感は上品です

この生地は女性用のジャケットやパンツなどに使用されることもあるそうですが、Tシャツとしてこの生地を採用しているブランドは他にないそうです。そういうこともあって、ドレッシーなTシャツが数多くある中で他のブランドと差別化でき、唯一無二の製品になっているわけです。

 

生地の混紡率はナイロン90%・ポリウレタン10%という珍しい配分。光沢のある化繊の生地なので、初見はスポーティな雰囲気になるのかな?と思ってましたが、着用してみると全くそんなことはありませんでした。すごく上品です。

CovのTシャツの品質表示タグにナイロンとポリウレタンからできていると書いてある

 

あまり普段目にすることのないこの生地が、どういったものなのか気になったので、ブランドの方に質問して詳しく教えていただきました。編み立て方については、ハイゲージのスキューバニットという組織に編み立てているそうです。

CovのTシャツの生地は畳むと肉厚なのがよくわかる

これはいわゆる段ボールニットに分類され、段ボールの構造のように生地が層になっているもので、一般的なTシャツに使われる生地とは構造から大きく異なるものです。

そんな生地の表面を拡大して観るために、スコープを覗き込んでみました。

CovのTシャツの生地をスコープで除いた拡大写真

極細の繊維が、均一に揃っていました。編み物生地であることを疑ってしまう程に均一で、 極細の糸を使用した織物生地のようにキメ細かく整った表面をしています。それはまるでドレスシャツに使用されるブロード生地のように上品です。

 

極細繊維がこれだけ均一に、密に揃っていたら、そりゃあ生地に光沢もでます。美しいTシャツというものは、編み立て方から美しいのです。

 

縫製について

CovのTシャツの生地をスコープで除いた拡大写真

僕は職業柄、縫製についてはシビアな目で見ます。そんな目線でみても、縫製は頑丈に縫われています。内側の縫製は、 ほつれないように丁寧に全てロック始末で仕上げられています。


ちなみに一般的にはあまり知られていませんが、ストレッチ生地は縫いにくいものです。ミシンで縫う際、生地にテンションがかかり引っ張られるのでカーブを綺麗に縫いにくい。そんなこともあってか、首周りと肩の接合部あたりに1mmほどの歪みがありました。

CovのTシャツの縫製技術は高い

ですが、この歪みについては仕方ないなぁというか、むしろよく縫えている方だと感じます。表面がツルッとした生地は縫う時にミシン針が滑ってしまうので縫いにくく、縫い上がった製品はどうしても生地が引きつりやすいのです。

さらに生地の目が詰まっているので縫製ミスの際の縫い直しは厳禁。縫製技術に自信のある工場しか請け負ってくれません。(アパレル製品の生産において、理想とするアイテムを制作してくれる工場を見つけるのは、想像よりもかなり難しいのです)

 

ボディの仕様は脇に縫い目がある横割りボディ。シルエットにこだわりを感じさせるモダンな印象です。

CovのTシャツのボディは横割りボディ

このTシャツのサイズ感については次の項で着用画像を載せますので、そちらを参考にしてください。

 

サイズ感やシルエットは?

CovスタンダードボックスTシャツのサイズ感がよくわかる前面写真Lサイズ

CovコブのTシャツのサイズ感がよくわかるバックスタイルの写真

CovのスタンダードボックスTシャツのシルエットは、標準〜少しスリム気味で上品な印象になっています。

最近はリラックスフィットのTシャツが多いので、少しスリム気味かな?と感じるくらいのシルエット。特にアーム(腕)がすこし細目なのでもたつきのないスッキリした印象で着れます。

 

僕は170cm60kgの日本人男性の標準的な体型の30代です。僕の体型の場合のブランドの参考サイズはMサイズでしたが、少し大きく着たいという僕の個人的な好みもあり、Lサイズにしました。着用感としてはジャストより少し少しゆとりがある感じです。

着丈は手を下ろしたときに親指の第一関節のあたりにきます。袖丈も二の腕と肘の間という標準的な長さになります。

 

着用と洗濯を繰り返すことで発生してしまう、サイズ感の変化はどうなのか、計測して下記の表にまとめました。(※単位はcmです)

 

コンディション 肩幅 身幅 着丈 袖丈
新品未洗 46 52.5 69.5 24
洗濯1回目 46 52.5 69 24
洗濯2回目 46 52.5 69 24
洗濯3回目 46 52.5 69 24

 

その結果、CovのTシャツは洗濯によるサイズ変化はありませんでした。コットンのTシャツであれば各寸法2cmくらいは縮んでしまうものですが、CovのTシャツは縮みません。

5mmくらいの違いはありますが、Tシャツの生地は少しテンションをかけるだけで伸びるので、干し方や計測の誤差の範囲内です。着用・洗濯しても寸法が変化することなく着れるというは、このTシャツの特徴であるといえるでしょう。

 

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CovのスタンダードTシャツでコーディネート

それでは、どんなコーディネートに合うのか、着用例を載せてみます。

白Tシャツというシンプルなアイテムなので、振り幅広く活用できて汎用性が高いです。なおかつきれいめなニュアンスが加わるので、いつもより大人っぽい印象になりました。

 

カジュアルコーディネート

COVのTシャツとベイカーパンツのコーディネート

まずはベイカーパンツと合わせてみました。Tシャツのデザインが大人っぽいので、スニーカーではなくレザーシューズを合わせて大人っぽい方向性にしました。

生地がシワにならず、落ち感もあるので、上品に着れます。これはコットンのTシャツでは出せない雰囲気です。

 

ジャケットと合わせたスマートカジュアル

COVのTシャツとスーツのコーディネート

デザインや生地感が上品でドレッシーなTシャツなので、ジャケットやスラックスとの相性は抜群に良い。リモートワークやスマートカジュアルにもぴったりです。

白Tシャツと革靴は合わないことが多いですが、CovのTシャツは上品な印象なこともあり、革靴ともマッチしてくれます。

 

このTシャツを着用していて感じることは、汗をかいても乾きが早く、厚みがあるのにひんやりした肌触り。空調の涼しさも、いつもより感じることができるので、屋内で快適にすごすことができます。

 

短パンでラフなコーディネート

COVのTシャツと短パンのコーディネート

真夏は暑すぎるので、Tシャツと短パンとサンダルというシンプルな組み合わせになりやすいです。CovのTシャツなら短パンでも子供っぽくならずにこんなに上品にきまります。

 

注意点として、汗が吹き出すような真夏日の日中は、生地が肌に張り付きやすいということ。乾きが早いので、空調の効いた室内に入るとすぐ快適になるのですが、汗をかき続ける屋外で長時間着続けるのは、すこし不快に思う人はいると思います。

 

デニムパンツでコーディネート

COVとデニムパンツのコーディネート

色落ちしたダメージデニムと合わせてみました。合わないことはありませんが、濃いめのデニムパンツの方が合っているかもしれませんね。

 

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CovのスタンダードボックスTシャツのメリット•デメリットを整理!どんな人におすすめできるのか?

CovのスタンダードボックスTシャツがおすすめです

CovのTシャツを着用してみて感じたことまとめます。

どんな製品でも良い点と悪い点があって、それらを総合的に鑑みて、自分に合っているかどうかを判断すると思うので、メリットとデメリットに分けてみます。

 

メリットをまとめます!

CovのスタンダードボックスTシャツを着用してみて、特に感じた良い点をまとめます。

 

  • Tシャツとは思えないほど上品
  • 縮まないのでサイズ変化の心配がない
  • 着心地がすごく良い
  • 乾きが早くヘビーローテーションしやすい

 

上品な生地と、縮み、歪みがないので、きれい目な印象が長続きします。

乾きが早く、洗濯、脱水しただけでほとんど水分が切れ、夜に干すと翌朝には乾いているので、ヘビーローテーションしやすいです。そして出張時の服としても大活躍すると思います。

 

デメリットは何だ?

実際に着用して感じた注意点についてまとめてみました。以下の点を許容できる方には、最適な選択肢になるかと思います。

 

  • 生地が肌に張り付きやすい
  • 価格が一万円以上する

 

このTシャツは表面が滑らかで清潔感のある印象を与えてくれますが、その分、肌との接触面が広くなるため、張り付きやすい点が気になるかもしれません。なので長時間汗をかくような屋外での着用にはあまり適していないかもしれませんが、室内での使用やインナーを合わせる場合には問題ないでしょう。

 

もう一点は価格についてです。税込12,800円と、Tシャツとしては少し高価な部類に入ります。品質を考えると十分にその価値がありますが、「1万円以上のTシャツ」となると、誰にでも勧められるものではなく、購入を検討する人を選ぶかもしれません。

 

以上を踏まえ、アパレル通販の社員として、どのような方にこのTシャツをおすすめできるかをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

 

CovのスタンダードボックスTシャツはこんな人にオススメ

最後に、CovのスタンダードボックスTシャツのメリットとデメリットから、どのような人にオススメなのか?僕の意見をまとめてみると以下のような人には最適だと考えています。

 

  • 大人っぽいきれいめな服装が好きな人
  • 着回しやすいTシャツが欲しい人
  • Tシャツの型崩れやシワが気になる人
  • オフィス(室内)で着るTシャツを探してる人
  • 確かな品質のアイテムが欲しい人

 

最後までお付き合いいただきありがとうございます。Covの公式ページでは、他の人のレビューも掲載されており、参考になるのでぜひ読んでみてくだい。

 

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