服地パイセン

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ShokzのOpenDots ONEをアパレル目線でレビュー|イヤーカフ型イヤホンはファッションになじむのか?

SHOKZのオープンドッツワンのレビュー記事のサムネ

一見すると、シンプルなイヤホン。
でも、着けてみると不思議とアクセサリーのように見える─そんな新しい感覚のガジェットに出会いました。

 

今回は、Shokz(ショックス)様よりご提供いただいたオープンイヤー型イヤホン「OpenDots ONE」をご紹介します。

イヤホンは身につけるものなので、ファッションの一部として成立するかどうか?というアパレル専門家の視点に着目してレビューしたいと思います。もちろん、イヤホンとしての機能性もしっかりレビューします。

 

 

 

 

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服地パイセン アパレル業界15年以上の専門家。 「洋服のわかりづらいことをわかりやすく解説!」をモットーに、アパレル専門家ならではの視点で役立つ情報を発信します。しっかり使用した感想やアイデアなどを、あなたが製品を手にした時のことをイメージできるような内容で熱量高くまとめます。(詳しいプロフィールはこちら)。

 

Shokzの「OpenDots ONE」ってどんなイヤホン?

ShokzのイヤホンOpenDotsONEをレビュー

Shokz(ショックス)の「OpenDots ONE」は、耳をふさがない、イヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤホンです。

2025年5月現在、一般販売はまだ開始されておらず、クラウドファンディングであるGREEN FUNDING(グリーンファンディング)にて先行販売中の注目アイテム。


その注目度は数字にも表れており、この記事を執筆している現時点で、目標金額100万円に対して、なんと支援金額2億2106万円(目標比22,106%)を達成。まさに驚異的な支持を集めているプロジェクトとなっています。


本記事では、まずShokzというブランドの概要、そして話題のOpenDots ONEがどんなイヤホンなのかをわかりやすくご紹介していきます。

▶︎ OpenDots ONE 製品ページを見る

 

Shokzってどんなブランド?

SHOKZのブランドロゴ

Shokz(ショックス)は、骨伝導イヤホンのパイオニアとして知られる音響ブランドです。

最大の特徴は、オープンイヤーリスニングと呼ばれる、耳をふさがずに音楽を聴けるスタイルにあります。これにより、周囲の音を遮断することなく、安全かつ快適に音楽を楽しむことができます。


その革新的なリスニング体験と快適な装着感から、スポーツシーンはもちろん、ビジネスや日常生活など幅広い場面で高い支持を得ています。

また、高い耐久性や軽量設計にも定評があり、ランニングやトレーニングを楽しむアクティブな人々から、音質を重視するオーディオファンまで、さまざまなユーザーに選ばれているブランドです。

 

OpenDots ONEのデザインをチェック

ShokzのOpenDotsONEのデザインを解説

今回レビューするOpenDots ONEは、Shokzが新たに提案する、イヤーカフのように軽やかに装着できる、オープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンです。耳を塞がない構造だけでなく、アクセサリー感覚で使えるデザインが特徴です。


従来のイヤホンにありがちな耳への圧迫感や密閉感がなく、耳を開放したまま自然なフィット感を得られるため、長時間の装着でもストレスを感じにくいのが大きな魅力。

さらに、シンプルで洗練されたフォルムと、日常のコーディネートにも馴染む上品なカラーリングもポイントです。


そんなOpenDots ONEのデザインについて、さらに詳しくご紹介していきます。

 

【イヤホンのデザイン】

オープンドッツワンの曲線デザイン

OpenDots ONEは、イヤホンとしては珍しいイヤーカフ型のデザインを採用しています。

丸みを帯びた曲線的なフォルムは、ほんのりと女性的な柔らかさを感じさせつつも、近未来的で洗練されたミニマルデザインに仕上がっています。


本体はブラックを基調としており、マットなシリコン素材と光沢感のある金属パーツの切り替えによるコントラストが、シンプルながらも上質な印象を演出。

アクセサリー感覚で身に着けられるため、ファッションアイテムのひとつとしても自然に取り入れやすいデザインです。


【ケースのデザイン】

ShokzのOpenDotsONEのケース表面のデザイン

OpenDots ONEのケースは、イヤホン本体と同様に、丸みを帯びた無駄のないミニマルデザイン。

 

イヤホンは、使用するたびにケースから本体を取り出し、耳に装着するというルーティンが発生します。そのため、ケースとイヤホン本体とのデザインの一貫性や操作性は、思っている以上に重要なポイントだと感じています。

仮に、その一連の流れに違和感があると、小さなストレスが積み重なり、使用感に影響を及ぼしかねません。

一見、取るに足らないような違和感であっても、イヤホンは日常的に使うアイテムだからこそ、快適さを左右する重要な要素になってくると思います。

 

ShokzのOpenDotsONEのイヤホンとケースはつながりを感じる統一感のあるデザイン

単色で統一感のあるカラーリングながら、上部には金属素材、下部には樹脂系素材が用いられており、素材の切り替えによる絶妙なコントラストがデザインに深みを与えています。

この異素材の組み合わせは、中に格納されたイヤホン本体の素材切り替えデザインともリンクしており、全体に統一感を持たせています。

 

OpenDotsONEのケースのインジゲーターがグリーンに輝いている

ケース表面の上部にはShokzのロゴがシンプルに配置され、開閉時にはライトグリーンに輝くインジケーターが点灯。このライトが、操作の節目をさりげなく演出してくれます。

 

OpenDotsONEのケース裏面のデザイン

裏面にはOpenDots ONEのモデル名が記され、ブランドアイデンティティをしっかりと感じられる仕様に。

 

Shokzのイヤホンケースに端子を接続する

ケース内部は、イヤホンを端子部分に軽く置くだけで、自然に吸着するように収納できる設計になっています。直感的な操作感も相まって、使うたびにちょっとした心地よさを味わえる作りです。

 

至るところにShokzらしいデザイン哲学が散りばめられており、性別を問わず、スマートに持ち歩けるスタイリッシュなケースに仕上がっています。

 

OpenDots ONEをファッション観点でレビュー

ShokzのOpenDotsONEをレビューします

今回OpenDots ONEをレビューするにあたり、僕が特に注目したのはファッションとの相性です。


イヤホンは、身につけるガジェットだからこそ、日々のコーディネートに自然に溶け込むことがとても大切だと感じています。デザインがどれだけ優れていても、装着したときに違和感があると使い続けたくなくなってしまいますよね。


そこで、ビジネスシーン、スポーツシーン、カジュアルシーンといった異なるスタイルの中にOpenDots ONEを取り入れながら、実際の使用感や見た目の印象を検証してみました。

 

ビジネスでの服装にもマッチする

ビジネスの服装にもOpenDotsONEは相性がいい

社会人になると、どうしても日々の多くの時間を仕事に費やすことになります。

その中でイヤホンが活躍するのは、主に通勤時の電車内などの音楽やラジオ、ポッドキャストを聴く時間です。

OpenDots ONEは、まさにそういった日常の移動時間にぴったりのイヤホンだと感じました。


気になっていたのが、仕事の服装に自然と馴染むかどうかという点。ビジネスカジュアルやスーツにイヤホンを合わせるとき、浮いてしまうデザインだと使いづらいので。

その点OpenDots ONEは、ミニマルで洗練されたデザインが魅力で、身につけるガジェットとしての主張はありつつも、主張は控えめな印象。ほどよい存在感ながら、ビジネスシーンにも違和感なく溶け込んでくれます

 

OpenDotsONEの着用画像

カラーはブラックを選びましたが、これも正解でした。ワイヤレスイヤホンは白いものを使用している人が多い印象ですが、ブラックはメンズファッションにすっと馴染みやすく、全体のスタイリングを邪魔しません。落ち着いたトーンで、大人っぽさも演出してくれます。もちろん、マイク機能もしっかり搭載されているので、通話やオンラインミーティングも問題なし。イヤホンをつけたままでも自然に会話ができます。


ちなみに余談ですが、最近のお気に入りはTBS安住アナウンサーの「安住紳一郎の日曜天国」。このOpenDots ONEで聴くと、声のトーンや話のニュアンスがとてもクリアに伝わってきて、音声コンテンツの魅力を存分に味わえています。

 

スポーツウエアにも馴染む

ShokzのOpenDotsONEのスポーツウエアでのコーディネート

ジョギングやスポーツの際にイヤホンを使っている方も多いですよね。

Shokzはもともと骨伝導イヤホンで知られ、スポーツやアクティブシーンに強いブランドという印象があり、個人的にもその信頼感がありました。そのため、OpenDots ONEとスポーティなコーディネートの相性については、正直まったく心配していませんでした。


実際に使ってみてもその印象どおりで、スポーツウェアやトレーニングギアとも自然に馴染み、浮くことなくフィットしてくれます

 

キャップとShokzオープンドッツワンのコーディネート

とはいえ、今回が初めてのイヤーカフ型イヤホンだったので、ジョギング中にしっかり装着感が保てるか?という点には少し不安がありました。しかし、それも使い始めてすぐに払拭されました。

僕の日課は、毎朝仕事前に軽くジョギングをすること。その際にOpenDots ONEを装着して走ってみたところ、ズレたり外れたりすることもなく、終始快適なまま走り切ることができました。

軽量で耳にしっかりフィットし、かつ耳をふさがないので周囲の音も適度に聞こえ、安全面でも安心感があります。

 

カジュアルな服装にアクセサリー感覚で

カジュアルな服装でShokzのOpenDotsONEを着用しているところ

最後に、カジュアルな服装との相性についてもチェックしてみました。

特にアメカジテイストのファッションは、イヤホンとの組み合わせが難しい印象があり、果たしてファッションアイテムとして馴染むのか?と半信半疑でした。


今回試したのは、デニムシャツにハットを合わせたコーディネート。このスタイルにもOpenDots ONEは自然と馴染んでくれました。

イヤーカフ型という特性もあり、まるでアクセサリーをつけているかのような感覚で装着できます

 

ハットとShokzのOpenDotsONEの組み合わせ

特に印象的だったのは、その落ち着いたデザインと、主張しすぎないコンパクトなフォルム。横顔にさりげなく現れる存在感がちょうどよく、アクセサリー感覚で楽しめるのも魅力です。

ナチュラルな素材感の服装やラフなスタイリングにも、ガジェットっぽさを感じさせず、むしろ、こなれ感を演出してくれるアイテムだと感じました。

 

OpenDots ONE機能面の感想

OpenDotsONEの機能面をチェック

これまで僕は一般的なインナーイヤー型やカナル型のイヤホンしか使ったことがありませんでした。

Shokzは骨伝導イヤホンのパイオニアとして知られており、耳の穴にイヤホンを差し込まずに音を伝える設計が特徴。もちろん今回レビューするOpenDots ONEも、耳の穴に入れないオープンイヤータイプの完全ワイヤレスイヤホンです。最初は、「耳の穴に入れないと音が聴こえづらいのでは?」と不安に思っていました。

ですが、実際に使ってみると、音量や音のクリアさにまったく問題はなく、驚くほど自然に音楽や通話を楽しむことができました


ここでは、そんなOpenDots ONEのリスニング体験を通して感じたことや、機能面の印象を詳しくお伝えしていきます。

 

アプリで音質をカスタマイズできて良い!

SHOKZのオープンドッツワンのアプリ

OpenDots ONEは、専用アプリ「Shokz App」と連携することで、音質の調整やカスタマイズが可能です。

イコライザーモードでは、好みや聴くコンテンツに合わせて音域バランスを切り替えられるため、より自分に合ったリスニング体験を楽しめます。


たとえば、

  • ダンスミュージックを楽しみたいときは、低音を強化するモード
  • 周囲への音漏れを抑えたいときは、プライベートモード

と、シーンに応じて設定を選ぶことができます。さらに、EQ(イコライザー)カスタマイズ機能もあり、細かく音域を調整して、自分だけの調整をすることも可能です。


また、Dolby Audio機能をオンにすると、音に立体感と厚みが加わり、よりダイナミックで迫力のあるサウンドを楽しめます。


ちなみに僕は、Dolby Audioをオンにし、イコライザーモードはボーカル重視に設定して使用することが多いです。これによって、ポッドキャストやボーカル中心の楽曲が、よりクリアで聞き取りやすくなりました。この設定でラジオを聴くのがお気に入りです。

 

左右(L/R)がないから装着がスムーズで良い!

ShokzのOpenDotsONEは左右関係ないデザイン

一般的なイヤホンは、右耳用(R)と左耳用(L)がそれぞれ決まっていて、装着時に向きを確認する必要があります。当たり前になっていましたが、こらが微妙にストレスです。

しかし、OpenDots ONEは左右の区別がなく、どちらの耳にも自由に装着できる設計。目視でL/Rを確認する手間がなく、ケースから取り出してそのままスムーズに耳に装着できるのは、大きなメリット。

ちょっとしたことですが、急いでいるときや片手がふさがっているときにとても便利で、個人的にもかなり嬉しいポイントでした。

 

周囲の音を遮断し切らないのが良い!

ShokzのイヤホンOpenDotsONE

OpenDots ONEは、耳の穴を塞がないオープンイヤー設計のため、イヤホンを装着していても周囲の音にしっかり気づくことができます。耳を塞がない設計により、音楽や音声を聴きながらでも、周囲の状況を把握できる安心感があります。

たとえば、電車内での構内アナウンスや車内アナウンスも問題なく聴き取れるため、電車遅延などの情報を聞き逃さないのは大きなメリットです。


一方で、耳を完全に密閉しないぶん、没入感を重視したい方にとっては物足りなく感じる場合もあるかもしれません。

特に、騒がしい屋外で重要な会議の音声を100%集中して聴き取りたい場合はなどは、適さないこともあるでしょう。


用途やシチュエーションに合わせて、オープンイヤーならではのメリット・デメリットを理解して選ぶのがおすすめです。

 

そのほかにも機能がだくさんあり、機能については公式の動画が端的でわかりやすいので、一度ご覧になってみてください。

www.youtube.com

 

まとめ

ここまで、僕自身が実際にOpenDots ONEを使用した実体験をもとに、さまざまなシーンでの印象や使い心地をレビューしてきました。

最後に、その内容を簡潔にまとめてみたいと思います。

 

OpenDots ONEのメリット・デメリット

僕が実際に使用して感じた、良かった点と気になる点をまとめてみます。

【メリット】
  • どんなファッションにも馴染むデザイン

  • 軽くて装着感がいい

  • 環境とリスニングの調和が良い

  • 自分好みの聴こえ方にカスタマイズできる

 

【デメリット】
  • 屋外では没入感が低い

 

軽くて自然な付け心地。そして眼鏡や帽子との相性も良く、ファッションとしてどんな服装にもなじんでくれる、ありがたいデザインだと感じました。

 

僕が唯一気になったのは、没入感が欲しい人にはOpenDots ONEは向いていないかなぁ、ということくらいです。没入感という視点で考えると、耳を塞ぐ使用ではないことからも、そもそもオープンイヤー型を選ぶ人のニーズではないのかもしれませんが、唯一気になったのはこの没入感の低さだけですね。

 

音楽をアクセサリーに。

OpenDots ONEは、ジャケットスタイルからカジュアルなスタイルまで、どんなファッションにも自然と馴染む汎用性の高いイヤホンです。そしてイヤホンでありながら、ファッションアイテムとしても成立するという稀有な存在。

「音楽をアクセサリー」という、新しい価値観を提案してくれるこのアイテムは、日常のさまざまなシーンで活躍し、スタイリングの一部としてもさりげなく溶け込んでくれました。


音楽を再生していない時でさえ、耳元にそっとセンスを添えてくれる。そんな魅力を持ったOpenDots ONEは、きっとあなたのライフスタイルにも自然と寄り添ってくれるはずです。特に、ミニマルでシンプルなスタイルを好む方には、ぜひ一度手に取って試していただきたいイヤホンです。

 

現在はクラウドファンディングサイト、GREEN FUNDING(グリーンファンディング)にて先行販売されており、支援額はすでに目標を大きく上回る2億円超え。今後の展開にも注目が集まっています。商品詳細や購入については、以下のリンクからご確認いただけます。
▶︎ OpenDots ONE 製品ページを見る

 

 

なお、2025年5月現在、OpenDots ONEは一般販売前のモデルであり、家電量販店などでは取り扱い前の状態ですが、以下の5店舗に視聴機を展示しています。

オープンドッツワン視聴可能店舗

参照:PR TIMES

◼️SHIBUYA TSUTAYA 
住所:東京都渋谷区宇田川町21-6 4階「GREEN FUNDINGタッチ&トライ」ブース

 

◼️蔦屋家電+ 
住所:東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット二子玉川 蔦屋家電 1階

 

◼️梅田 蔦屋書店 
住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-3ルクアイーレ 9F

 

◼️江別 蔦屋書店 
住所:北海道江別市牧場町14番地の1

 

 ◼️福岡天神 蔦屋書店 
住所:福岡市中央区天神1-11-1 ONE FUKUOKA BLDG.4階

 

 

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