サンダースの革靴「ミリタリーダービーシューズ」を購入してから1年半、一度も手入れをせずに履き続けました。
今回はその実体験をもとに、サンダースの経年変化について詳しくご紹介します。見た目の変化だけでなく、履き心地やサイズ感の変化についても触れていきます。
サンダースの革靴の経年変化や、手入れせずに履くとどうなるのか?と気になっている方にとって、参考になる内容になれば幸いです。
サンダース「ミリタリーダービーシューズ」経年変化の実体験レポート
サンダースの革靴を一年半手入れせずに履きました。
振り返ってみると、2023年9月にサンダースを購入し、その後3ヶ月履いた実体験を2023年12月に記事にしました。そしてその後も手入れをすることなく履き続け、気がつくと現在(2025年3月)まで一度も手入れしないまま一年半も履いていました。
僕は靴の手入れが好きなので、はじめの半年くらいは気になっていましたが、慣れてくるとそれが当たり前に。そして不思議なもので、放置しても気にならなくなっていました。
全く手入れを行わなかった革靴の経年変化についての情報は、ある意味とても貴重だと思ったので、その経年変化の様子をまとめてみます。
一年半、手入れなしでの経年変化の経過をチェック
サンダースの革靴を、約1年半もの間手入れをせずに履き続けた結果、ガラスレザーの輝きは落ち着き、マイルドな印象になってきました。こうして新品時、3ヶ月、1年半を比較して見比べると、購入当初の強い光沢感が和らいでいく経過がよくわかります。
撮影した季節や時間帯の違いも影響しているかとは思いますが、全体的に落ち着きついてきたのは間違いありません。
トゥ部分には引っかき傷が多数見られます。子供を保育園への送り迎えの際に自転車のスタンドで擦ったり、日常の何気ない動作の中で自然とできてしまった傷です。当然シューケアを行っていないので何もカバーしていません。
また、履き始めて3ヶ月頃に深く刻まれはじめた履きジワは、半年ほど経った頃からシューツリーを使用し始めたことで、少し浅くなったように感じます。
上から俯瞰してチェックすると、やはり光沢が以前より落ち着いています。トゥ以外の箇所も小傷があるので、その影響もあるのでしょう。
また、履き込まれたことで、程よくこなれた雰囲気が出てきました。全体的に横に広がり、シャープな印象が崩れてきたように感じます。
靴の内側をみていきます。
内側には大きな変化は見られませんが、履き口のかかと部分には、脱ぎ履きを繰り返したことで生じた擦れ跡が見受けられます。
ブランドロゴの「Sanders」は現在もしっかりと残っています。
ソールの沈み込み具合をみていきます。
履き続けるうちにソールはすっかり足に馴染み、沈み込みが生じました。購入から3ヶ月ほどでハーフサイズほど緩くなり、現在ではさらに少し余裕が出ています。サイズ感の変化については、次の項目で詳しく解説します。
ソールもそれなりにすり減ってきましたが、まだまだまったく問題なく履ける状態です。
これまで約100回、週に1〜2回のペースで履いてきましたが、その程度の使用でこのくらいの摩耗なら、十分に耐久性があると言えるでしょう。
サンダースのガラスレザーは手入れなしでも一年半では割れない
サンダースの革靴、ミリタリーダービーシューズは、アッパーにガラスレザーを採用しているので、ひび割れを懸念する人もいると思います。ですが、サンダースのガラスレザーは今のところ割れる気配はありません。
一般的に「ガラスレザーはひび割れする」と言われていて、実際に僕自身も別の革靴でひび割れを経験しています。
ガラスレザーは、ひび割れを起こすと、上記画像のようにシワの箇所の表面が剥がれているような状態になります。
しかし、このサンダースの革靴はまったく手入れをせずに履き続けても、今のところひび割れは見られません。ガラスレザーの耐久性には不安を感じていましたが、少なくとも一年半の使用では大きな問題は発生しないことがわかりました。
サンダースの革靴のサイズ感の変化は?
着用にともなうサイズ感の変化については、以下のように感じています。
- 購入直後 :「ややきつめかな?」と感じる程度のフィット感
- 3ヶ月経過 :足にぴったりと馴染み、ちょうど良いフィット感に
- 18ヶ月経過 :革が程よく伸び、少しゆとりを感じるように
僕は革靴は 26cmを履くことが多く、サンダースの革靴ミリタリーダービーシューズも同じサイズ(UK7)を選びました。
ヨーロッパの靴は日本人の足に合わない、と思っている人も多いものですが、そんなことはありません。
というのも、サンダースはイギリス国防省の公式サプライヤーとして靴を供給していたのは有名な話ですが、このミリタリーダービーシューズは日本市場向けに設計されているようで、日本人の足型に合わせた作りになっています。たしかに典型的な幅広・甲高の僕の足にも履き心地がしっくりきます。
そしてもちろん革靴なので、着用とともにサイズ感は変化してきます。
僕の場合の着用回数や頻度の目安として、これまでに少なくとも100回以上履いていると思います。もうすこし具体的に表すと、購入から3ヶ月までは週に3〜4回ほど履いていたので約40〜50回。その後、3〜18ヶ月の間(15カ月間)は週に1回ほどのペースなので約60〜70回履いているということになります。
このように新品時のタイトな感覚から、履き込むほどに心地よく変化していく、革靴の醍醐味を感じています。
サンダースの革靴を1年半お手入れなしで履き続けた理由
タイトルの通り、僕は 1年半の間、革靴の手入れをせずに履き続けました。革靴好きの方にとっては、少し驚かれる行為かもしれません。
そもそも僕はスニーカー派で、革靴を履く機会はそれほど多くありません。それでも昔は、少なくとも月に一度くらいは革靴のお手入れするようにしていました。それにもかかわらず、今回あえて手入れをしなかったのは、大きく下記の2つの理由があります。
- ほとんど手入れ不要であること
- コメントでいただいたご意見を取り入れてみたこと
補足情報といいますか、手入れをしなかった背景の部分についてまとめてみます。
ほとんど手入れ不要である
この靴に使用されているのはガラスレザー。一般的なスムースレザーと比べて傷や汚れに強く、特別な手入れをしなくても美しい状態を保ちやすい素材です。そのため「ある程度ラフに扱っても問題ないのでは?」という期待がありました。
ガラスレザーは、革の表面を樹脂膜でコーティングすることで、通常のレザーよりも耐水性や耐久性が向上するとされています。実際に、僕自身もこの靴を履く際に天候をほとんど気にせずに過ごせています。
もともとガラスレザーには「 パテントレザー(エナメル革)のように光沢が強くて安っぽく見える」というイメージを持っていましたが、サンダースのガラスレザーはまったく異なります。むしろ上品な光沢があり、コードバンのような美しい質感を楽しめ、高級感すら感じられる仕上がりです。
コメントの意見を取り入れた
サンダースのミリタリーダービーシューズを履き始めて 3ヶ月が経過した頃に、その経年変化をまとめた記事を書きました。すると、ブログ仲間の方々から以下のようなコメントをいただきました。
- 「ラフな扱いをするのもサンダース流の嗜み」
- 「個人的にはラフな経年変化が好き」
- 「サンダースの出自を考えると、これくらいのラフなスタンスが正解なのかもしれません」
- 「手入れしなくてもこんなに綺麗なら、本当に楽ですね」
- 「このまま半年経過後にお手入れしてどうなるか、気になる」
はてなブックマークより
こうしたコメントをいただき、せっかくならとことんラフに履いてみよう、と思い立ち実践してみたのです。
そして、気づけば 1年以上が経過。さすがにそろそろ一度くらい手入れをしようかなぁ、とも思っています(笑)。
最後に、サンダースの革靴で知っていた方が良い情報を共有!
ここまでサンダースのミリタリーダービーシューズを1年半履いてきて、振り返ってみても、とても良い買い物ができたと思っています。
この靴は色違いや、2足目3足目とリピート購入される方が多いようなのですが、その気持ちがよくわかります。本当に使いやすく、タフで、かっこいい。
最後に、サンダースの革靴を履いてきた経験から得た、役立つ情報をまとめます。
安心して購入できる店舗を紹介
サンダースの革靴を購入するにあたり、僕は定期的にさまざまな店舗をチェックしました。その際に特に重視したポイントは、以下の通りです。
- サイズ展開は広く、在庫切れが少ないか?
- サイズミスの不安を解消してくれそうか?
- ショップの口コミが良く実績はあるか?
この内容をクリアするかを基準に選んだ末、結果的に楽天市場で購入することになったのですが、安心して購入できるショップで購入できました。
楽天市場のサンダースの「ミリタリーダービー」のレビューをチェックすると、2025年3月時点で170件のレビューが投稿されており、評価は5点満点中4.82点という非常に高い水準。実際、僕もこのショップで購入しましたが、対応が丁寧で、安心感のあるお買い物ができました。
革靴選びで特に悩ましいのがサイズ感ですが、このショップではサイズ違いで2足購入し、合わなかった方を返品できるサービスが用意されていました。この仕組みのおかげで、自宅で安心して試し履きができます。。さらに、楽天のポイントを活用することで、お得に購入できるのも嬉しいポイントです。
サンダースの革靴を検討されている方は、こうした安心して購入できる店舗を選ぶと、満足のいく買い物ができるはずです。
サンダースは手入れなしでも問題ないが、シューキーパーだけは使った方がいい!
サンダースのミリタリーダービーシューズは、手入れをあまりしなくても美しさを保ちやすい革靴。革靴の手入れにあまり時間をかけたくない方に特におすすめできる一足です。
ちなみにこの一年半もの間、シューケアは一切していませんが、唯一取り入れたアイテム、それがシューキーパーです。
履き始めて半年ほど経つと、革が足に馴染むだけでなく、靴底にそり返りのクセがつきはじめました。同時に甲のシワも深くなり、親指の付け根あたりにシワが食い込むことで、痛みを感じることがありました。
そこでシューキーパーを入れるようにしてみたところ、シワが伸びて靴の形も整い、足の痛みが改善されました。それ以降は履いたあとには必ずシューキーパーを入れるようにしています。
使用しているのは高級なものではなく、無印良品で3000円くらいで売られているシューキーパー。シンプルな作りですが、十分に効果を感じています。
現在のところ、クリームやワックスなどのシューケアは一切していませんが、このシューキーパーだけは使い続けています。シューキーパーを入れるかどうかで履き心地や靴のコンディションが大きく変わるため、最低限のケアとして取り入れることを強くおすすめします。
いつもコメントやはてなブックマークいただきありがとうございます。とてもありがたく、何よりとても励みになります。はじめての方も、思ったことはお気軽にコメントお願いします。