服地パイセン

生地にうるさい服屋で学んだことを活かし、洋服のわかりづらいことをわかりやすく解説します。

【勢いで服を買うと失敗する?】トレンドや気分について考えてみる

洋服で失敗しないために

こんにちは。 服地パイセンです。

 

昔より買い物で失敗をしなくなりました
その服をどのように使うかを考えて買うようになったからだと思います。

 

以前はデザインが気に入ったらすぐに買うような、情動的な買い方をしていましたが、手持ちの服と合わせるとなんだかイマイチでまた新しい服を探しに行く…の無限ループでした。かなり処分しましたが、今でも実家には着なくなった服がたくさん眠っています。

 

洋服選びについて言うと、ある程度長期的につかうことを見据えることで失敗はかなり回避できると思います。

考えた上での買い物と突発的な買い物は何が違うのか考えてみようと思います。ついでに、『気分』『トレンド』『情動』などの言葉についても整理してみようと思います。買い物の失敗が減るきっかけになると嬉しいです。

 

 

 

 

 

服の失敗とはどのようなものがあるか

失敗で山積みになった洋服

20歳くらいの時、気に入った服があるとすぐに購入していました。
毎月10万円近くを洋服代に使っていたと思います。その分洋服でたくさん失敗しました。

 

もちろん失敗しようと思って買ったわけではありません。後々になって振り返ると、『まったく着なかったな』と失敗に気付くのです。

 

どうやら勢いで買い物をすると失敗する可能性が高いようです。ほかに合わせるアイテムがなかったり、いつ着るかわからないような服もあるからです。

 

服は機能性やコーディネートが大事なので頭の中で整理することが大切だと教えられました。

 

服の失敗にはどのようなものがあるか考えてみます。

 

自分の洋服のテイストに合わない

自分の服装のテイストと相性の悪いものは失敗しやすいです。

 

たとえば、きれい目な服装の人がその上に民族衣装のような上着を羽織ったら、当然ミスマッチです。

 

 

デザイナーブランドブームのときは、今ほど画一化されておらず、様々なデザインが流通していました。

それはそれで面白いのですが、出まわる服も多様だったので失敗も多かったです。


上であげたような、民族調ときれい目な服装が同時に流行るもんだから、合わないものを一緒に買ってしまうようなこともよくありました。

 

 

流行遅れには要注意

洋服には流行があります。

デザインだけでなくサイズ感も変化します。

 

今はリラックス感のあるサイズがメインで、全身ピタピタの服装の人は稀です。

自分のスタイルをずっと貫くのはかっこいいのですが、流行やトレンドを外しすぎると時代遅れになりかねません。

 

そういえばプチプラなんて言葉がない時代、新品の洋服は高価なものだったので、セールの魅力は今より絶大でした。

 

セール物によくある、

『値段につられて買ったけど、数年前の物で古臭いデザインだった』

『デザインを気に入ったけど、小さいサイズしか残っていなかった』

 

こういうのは失敗することが多かったです。

 

 

買い物の気持ちを高める 「情動」と「気分」

トレンドを意識した服屋の店内の様子

洋服を欲しくなる大きな要素がトレンドの影響です。

 

ティーブジョブスのように『ずっと同じ服しか着ない』と決めている人以外は、大なり小なりトレンドの影響を受ける。

 

そして買い物には長期的と短期的な感情の動きがあると思います。

 

『トレンド』『流行』『ムード』

『衝動買い』『一目惚れ』『エモーション』

など。

 

そういう買い物をするときの感情に目を向けてみます。

 

トレンドは微弱で持続的な感情のことで気分やムードとも言う

ファッションにはデザインやサイズ感などの流行があり、そのキーワードを押さえるのが重要だったりします。

 

今はオーバーサイズだったりビッグシルエットがトレンドなので

・リラックス感
・ストレスフリー

なんかがキーワードだったりします。

 

例えば定番のアイテムだったとしても、これまでよりワンサイズ大きめを購入するようにしている人も多いと思います。

 

これが長期的なトレンドで、この傾向はまだ続きそうです。

 

『トレンド』『ムード』『気分』は、中〜長期的に持続する強度の弱い感情のことです。

 

 

衝動買いや一目惚れ。情動やエモーションについて

ふと立ち寄ったお店で、探していたものではないけど気に入った服を発見して即購入することがあります。

衝動買いというやつです。

 

こういう心の動きを心理学では『情動』や『エモーション』というようです。

比較的急速に引き起こされた急激な感情の動きで、短期で強い感情です。

 

僕の場合、この情動での買い物は失敗する確率が高いです。

 

そもそも失敗しやすいアイテムがある

クセの強い洋服は失敗しやすい

感情や気分は買い物に影響しますが、そもそも失敗しやすいアイテムもあります。

 

こればっかりはどうしようもないので、避けた方がいいかもしれません。

 

合わせにくいデザインに注意

シンプルな白いTシャツやセーターは着る人を選ばないので、合わせやすく失敗しにくいアイテムだと言えます。

 

反対に合わせにくいアイテムというのもあります。

 

合わせにくい服って何だろう?と考えると、派手な柄物やクセの強い服が挙げられると思います。

やっぱり使いにくい服は失敗しやすいので、無難なアイテムが着やすいんでしょう。

 

 

僕の経験上ですが、無難な服であっても着丈が長めの前開きのミドルレイヤーは合わせにくいです。

例えば丈の長いジップアップのスウェットパーカーとかです。

 

北欧アウトドアブランドのパーカーなんかは着丈が長いものが多く、丈の短いアウターと組み合わせると、裾からはみ出すので気をつけた方がいいです。

 

水洗いできない洋服は失敗しやすい

デザインや見た目の話ばかりしてますが、取り扱い方法が難しく失敗してしまうものもあります。

 

たとえば洗えない服です。

洗えないといってもクリーニング屋さんに持っていけば、きれいにしてくれます。

 

定期的にクリーニング屋さんに持ち込む習慣がある人はいいです。

近くにクリーニング屋がなかったり、持ち込む習慣がない人はものすごく手間です。

 

 

自宅で洗濯できる洋服の方が圧倒的に扱いやすく、気兼ねなく着用できます。

買い物するときはタグに書いてある取り扱い方法も確認した方が間違いありません。

昔のニットは洗えませんでしたが、最近は自宅で洗えるものが増えているのであまり気にしなくてよくなってきました。

 

『飽き』とどのよう向き合うか

飽きやすいカラフルな洋服

『飽き』にもふれておこうと思います。

 

人間は飽きる生き物だから仕方ないのですが、飽きると新しいものが欲しくなります。

 

色柄物は目立つので、ついつい気になって手を伸ばしてしまいますが、もちろん飽きるのも早い。

 

飽きるほど満足に使ったのならいいのですが、手にしてみたら使いづらさにほとんど着ない物も多いです。

 

人間はすぐに慣れるし飽きる。心的飽和とは

今はオーバーサイズがトレンドなのでゆったりした服装が多いんですが、たまには細めの服も着たくなります。

 

数年前までは『そんは大きいサイズ着るかいな』と思っていたのに不思議なもんです。

 

これって何故なんでしょうか?

 

テレビの音量が大きくてはじめは気になったけど、だんだん気にならなくなっていくことがあります。

これと同じような感じで、刺激を繰り返し受けることによって、反応が鈍くなっていきます。

 

つまり慣れます。

慣れたあとには、今度は刺激を求めるので飽きます。

 

『慣れ』や『飽き』は人間の本能だそうで、その時は新鮮でも、当たり前になると今度は飽きて違うものを求めるそうです。

 

そうしてトレンドはゆっくり繰り返されるそうです。

 

買い物で失敗しないために自分に問いかけること

洋服選びで失敗しないために

『気分やムード』と『情動やエモーション』を理解して、買うアイテムを頭の中で整理することで買い物の失敗を減らすことができます。

 

買い物をするとき、下の質問を自分に問いかけることで頭が整理できるようになりました。

 

なぜその服が欲しいのか?何とあわせるか?

気になった洋服があったら、
『その洋服は自分のテイストにあっているのか?それとも合っていないのか?』

ということを整理してから買うべきです。

 

テイストにあっていなくても、『ハズシとして買う』みたいに頭の整理ができていると問題ないのですが、そうでないなら失敗する可能性が高いです。

 

その服は何年くらい着るか?

服を購入する際に、どれくらいの期間着れそうかを考えると失敗しにくいと思います。

 

5年くらい長期的に使おうと思って、1シーズンで使えなくなったら失敗ですし、
逆に1シーズンだけ着る予定でも、その洋服をしっかり楽しんだなら失敗ではないと思います。

 

トレンドの影響で寿命が短いこともありますし、長持ちしなくて寿命が短いこともあります。

 

・長期のトレンドのものなのか
・情動的な気分のものなのか
・品質は長持ちしそうか
・水洗いできて取り扱いやすいか

 

ということを自分に問いかけてみると整理できます。

 

最後に

歳を重ねるにつれて、昔のように短期的な流行の変化に柔軟に対応できなくなってきた気もします。

 

せめて長期的な流行を抑えておく方が、ファッションを楽しめます。

服装の方向性を考えるのもラクになるので買い物の失敗もしにくくなります。

 

 

ゆとりのあるスウェットに太いパンツ、足元はバッシュといったゆったりしたカジュアルな服装で過ごすことが多いのですが、これは世の中やトレンドがリラックスムードだから。
ドレスブームやデザインコンシャスな流行がきたら、シルエットは絶対細くなります。


今後どうなるかはわからないけど、長期的なトレンドとは良い距離感で付き合っていきたいと思います。

 

▼コーディネートの悩みは色々あると思います。
コーディネートの悩みを解決してくれるサービスUwear(ユーウェア)を利用してみたので、悩んでいたら是非読んでみてください。

www.fukujipaisen.com

 

 

いらない洋服は断捨離するのも一つです。
下記のサイトでは洋服の片付けや断捨離について参考になる内容が記載されています。
▶︎ 片付け侍

 

 

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