こんにちは。 洋服の生地についてのブログを書いています、服地パイセンです。
手洗いが欠かせない世の中ですが、手を洗った後の水気はどうしてますか?僕はズボンの後ろポケットにバンダナかタオルハンカチを入れていて、それで拭き取るようにしています。中でも『FEILER』のタオルハンカチを気に入って愛用してます。
男性で使っている人はあまり見かけないのですが、このタオルハンカチがすごく良いのでご紹介させていただこうと思います。
メンズにもおすすめなタオルハンカチ
FEILERのタオルハンカチはお花柄のイメージが強くて、女性が持っているというかなんとなくマダムっぽいイメージでした。
ブランドの名前を知らなくても、
『黒地に花柄の模様で、表面がポコポコしたハンカチ』
と聞くとピンとくる人は多いんではないでしょうか?
こんなやつです。
僕がフェイラーのタオルハンカチを愛用するきっかけになったのは、
嫁が長年フェイラーのタオルハンカチを好んで使っていたから。
仕事のときもプライベートのときも、ずっとバッグに忍ばせていたのを見ていました。
そしてあるとき、
実家に帰った際にフェイラーの花柄のハンカチが眠っているのを見つけました。
どうやら母が昔つかっていたもので、すでにくたくたでしたが、
使ってみたかったのでいただいて帰りました。
いい歳した大人の男が持つにはすこし可愛らしすぎる気もしますが、
吸水性も高くて持ち運びやすかったので気に入って愛用しています。
ただ、やはり30代の大人の男がお花柄のハンカチ…。
世の中的にはジェンダーレスとはいうものの、僕には少しこっ恥ずかしい気持ちもあります。
そんなある日、
最近のフェイラーはメンズむけのデザインも出ているということを耳にしました。
そのことを奥さんに話すと、プレゼントしてくれるということになり、
今回このヨット柄のものを買ってもらいました。
日常に彩りを与えるハンカチ
最近は通勤電車でミスチルばっかり聴いてます。
ブログを通じて交流してくださっている
トビウオギタさん (id:mr_redwing_children)
の影響です。
mrredwingchildren.hatenablog.jp
ある朝ミスチルの『彩り』を聴いているときに、
「あぁ、フェイラーのハンカチってなんかこんな感じ」と思いました。
ただ目の前に並べられた仕事を手際よくこなしてく
コーヒーを相棒にして
いいさ 誰が褒めるでもないけど
小さなプライドをこの胸に 勲章みたいに付けて
僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
Mr.Children 彩り
サラリーマンの日常って、毎日毎日が同じことの繰り返しばかりです。
ふとしたときに目に入る色鮮やかで温かみのあるハンカチは、サラリーマンのモノクロのような日常に少しの彩りを与えてくれるかのような、そんな存在に感じました。
よく使う身近なものが、ほんの少し特別なだけでとても豊かな気持ちになれるんですよね。
フェイラーのここがすごい!
デザインも良いんですが、
僕が特にすごいなぁと思うところを挙げてみます。
表裏ともに同じ柄である
柄が綺麗な織物はジャカードが思い付きます。
ですがジャカード織なんかは、通常表面は柄になっていますが、裏面は柄になりません。
ところがこのフェイラーのタオルハンカチは、表も裏も同じ柄なんです。
裏表を気にせず使用できるのは、地味にけっこう嬉しいものです。
吸水性を高めるための糸がすごい
この独特なポコポコした表情が魅力の一つです。
フワッと温かみがあって、優しい雰囲気のモール糸を使った、
シュニール織という織り方で作られます。
調べてみるとこの作り方がおもしろかったので、後ほど解説します。
FEILER(フェイラー)とは?
フェイラーはシュニール織という織り方がブランドの代名詞になっていて、その確固たる地位を築いています。
フェイラーといえば、シュニール織で、
シュニール織といえば、フェイラーです。
歴史と伝統に彩られたフェイラーのシュニール織は、美しい色柄で世界中の人々を魅了し続けています。
フェイラーの歴史
フェイラーはドイツの東部、チェコとの国境近くの自然と歴史・文化の豊かな地方で生まれた歴史と伝統に彩られたブランドです。
初代社長エルンスト・フェイラーは、1928年からドイツ・ババリヤ地方の伝統工芸織物に創意工夫を重ね、1948年にフェイラーのシュニール織を完成させました。
フェイラーの素材へのこだわり
フェイラーのタオルハンカチの糸は綿100%。
綿の品質は気候に左右されるので、あえて綿の原産地を限定していないそう。
繊維製品の国際安全基準を満たしたエコテックス認定企業から、その年最も天候に恵まれたものを厳選して買い付けます。
厳選された素材の原糸を用い、改良を重ねた織機を熟練した職人が操り、何十もの工程を経て表裏一体の織物に織り上げられます。
デザインやシェニール織とは?
深く美しい発色と丁寧に織り込まれたデザインは、単なる織物の域を超えた生活の中の芸術品のようです。
シェニール織は両面パイルの織物です。
二度の製織工程で作られ。表も裏も同じ多色柄であることが特徴。
「シュニール」とはフランス語で「いも虫」という意味で、ポコポコとした質感がシュニール織の特徴です。
シュニール織の作り方
シュニール織は平織りの一種なんですけど、ポコポコした表情ときれいな柄があって、両面が同じ柄になる不思議な織りです。
織り方について知らなかったので調べてみたら、たくさんの行程と手作業を重ねてつくられるとても手のこんだ生地でした。
まず、シュニール織の横糸となるモール糸を作るところがすごいです。
2本のたて糸を捩る、レノ織や絡みおりとよばれる織り方で布を織った後、その布を細く糸状に裁断します。
その裁断した布をモール状にするために高速スピンで撚りをかけると、モール糸ができます。
そのモール糸をよこ糸にすることで、表裏一体の織物となり、ソフトな質感と吸水性が生まれます。
原糸を縦糸に、モール糸を横糸にして再度織り上げてゆきます。
一度織った布をもう一度ふたたび織り上げるということから、日本では「再織」とも呼ばれているそうです。
とても手の込んだ製造方法なので、ハンカチとしてはある程度高価なのも納得できます。
フェイラーを使ってみて。特徴とおすすめな理由
一度使ってみると虜になってしまうフェイラーのハンカチ。
違うデザインが欲しくなるほどお気に入りです。
どこがそんなにいいのか、まとめてみます。
ハンカチとしての吸水性とサイズ感が素晴らしい
手を洗う機会が多いけど、ハンドドライヤーも使えないので、吸水性の高いハンカチがあると便利。
僕はバンダナをハンカチとしてポケットに差してることが多いです。
ですがバンダナはポケットに入れてもかさばらないのは良いのですが、吸水性があまりよくありません。
フェイラーのハンカチは小さめのサイズ感なので、
バンダナ感覚で持ち運べるのに吸水力が高いところがすごく良いです。
デザインが抱負で男性でも使用できる
フェイラーのタオルハンカチはしっかりした厚みのある生地で、数年使ってもへこたれません。
長くつかえることもあり、プレゼントにぴったり。
そして人気のお花柄だけでなく、最近は若年層向けのデザインや男性でも使えるデザインを増やしています。
子育て世代に良い
いつまでも触れていたくなるような心地良さと柔らかさがあります。この柔らかな触り心地は赤ちゃんの肌に触れても安心です。
よだれをふいたり、汗を拭いてあげたり、その度に洗っても全然へたらないので、赤ちゃんや小さいお子さんとのお出かけにはもってこいです。
安心のブランドながらそんなに高くない値段
フェイラーは信頼できるヨーロッパのブランドなので、ちょっとしたプレゼントにおすすめです。
使えば使うほど肌になじみ、生地が厚くて何度洗ってもヘタらない。丈夫で長持ちする品質です。
何よりステキなハンカチで使うたびに気分が上がります。
お値段も2000〜3000円くらいなので、お返し物としても丁度いいくらいだと思います。
フェイラータオルハンカチの経年変化
母からもらったタオルハンカチと奥さんが使っているものを比較してみます。
グレーにお花柄のハンカチが数十年使ったもので、ブラックとネイビーはまだ数年です。
色柄は何年使っても衰えずに残っていますね。
アップにしてみると、表面の質感の違いがわかります。
グレーの方は長年の使用で、表面がすこし潰れているように見えます。
1番違いがわかるのが厚みです。
ふかふか具合は違いますね。
グレーのものは薄くなってクタッとしていますが、ここまで薄くなるのに何十年もかかります。
というか、何十年も使えるハンカチって思うとものすごい耐久性です。
まとめ
ハンカチってあまり気にしなかったり後回しにしがちなアイテムですけど、品質が良くてお気に入りのものを持ち歩くと、なんともいえない幸せを感じれます。
特に今は手洗いが欠かせない世の中なので活躍する機会は多いです。
フェイラーのタオルハンカチはお花柄で女性が持っているイメージでしたが、最近は男性でも抵抗なく持てるようなデザインが発売されています。
楽天市場にも公式のオンラインショップが出店していました。
デザインが豊富なので、どんなのがあるのか眺めているだけでも楽しいです。
こんな感じだと男性でも持ちやすいですね。
パイル生地や愛用のハンカチについて書いた記事もあるので
よかったら読んでみてください。
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