こんにちは、
服地パイセンです。
生地ってツルっとしてるか、ゴツゴツっとしてるものが多いですよね。
僕はゴツゴツっとしたものの方が経年変化で味が出るので好きです。
いろいろと服の生地を見ていくと、中には無地だけどチェック柄のようになっている生地があります。
でもチェック柄とは何かが違う、ちょっと変わった生地。
もしかしてそれ、リップストップじゃないですか?
このリップストップという生地の魅力、お伝えします。
リップストップをかんたんにいうと
リップストップを簡単にいうと、生地が裂けないように方眼紙のような格子状に繊維が縫い込まれた生地です。
軍物の戦闘服やカーゴパンツにも採用されています。
なんとなくリップストップについてざっくり知りたい、
という方はこの理解で大丈夫です。
ここから先は歴史やウンチクの内容になりますが、おもしろい素材なので最後まで読んでいただけるとありがたいです。
リップストップ生地を詳しく解説
服地というのは本来、破れたり裂けたりすると、そのままビリビリと裂けやすいものです。
紙を手でちぎるのを想像するとイメージしやすいですね。
服地も傷むと、紙と同じようにビリビリと裂けてしまうんです。
リップストップの構造
このリップストップという生地は、コットンやナイロンなどの生地をベースに、リップストップナイロンを碁盤の目のように、格子状に縫い込んで行った生地です。
その名の通り、「RIP(裂ける)」を「STOP(止める)」特徴があります。
リップストップはとても丈夫な生地
リップストップは生地が裂けるのを防ぐ構造になっています。
それによってとても耐久性の高い、頑丈な生地といえます。
もともとは軍用として使用されてきましたが、今日ではアウトドアやスポーツ用品などにもなくてはならない生地になっています。
リップストップはどこに使われるか
コットンの生地だったりナイロンの生地だったり、多種多様なリップストップ生地があります。
日常生活で使われる生地をよく見てみると、登山でつかうテント、上着、バッグなどなど、意外とリップストップのものが多かったりします。
軽くて丈夫なリップストップ生地は、特に耐久性がもとめられるシーンにぴったりな素材なんです。
たとえば、こんな用途でつかわれています。
軍服
戦地の環境はとても過酷です。戦地のような厳しい環境には、リップストップの軽さ、裂けにくさ、丈夫さが必要不可欠なんです。
軍服のリップストップ生地にはコットンとナイロンを使用したものが多いです。
コットンは自然な風合いが出るので、野外の景色になじむという利点があるようですね。
アウトドアのウエア
アウトドアウエアも野外での着用が主になるので、枝や岩などのスレ、紫外線などに対して強くないといけません。
そうしたウエアでは、通常のナイロンよりも引き裂き強度を高めるために、ナイロンをリップストップ生地に仕立てたものをよく見かけます。
引き裂きや擦り切れに強いリップストップは、アクティブシーンにぴったりな生地なんです。
パラシュート
山の頂上くらいの高さから、空を舞うために使われるパラシュートもかなりの強度と軽さが必要です。
もし、降下途中で生地がビリビリに裂けてしまいでもしたらとんでもない大惨事になってしまいます。
そんなパラシュートにもリップストップの生地が採用されています。
リップストップは経年変化もかっこいい
生地の表面に凹凸があるので、着用を重ねるごとに風合いを増してくのもリップストップの魅力です。
ミリタリーウエアはコットンを使用しているものが多いので、経年変化はもちろん、肌あたりもよく着心地も申し分なしです。
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