服地パイセン

生地にうるさい服屋で学んだことを活かし、洋服のわかりづらいことをわかりやすく解説します。

秋冬にコーデュロイが暖かい理由を簡単に説明します

こんにちは、服地パイセンです。


寒くなってくると、なんとなくコーデュロイが着たくなります。


昔からなんとなく秋冬の生地だなぁと認識していたけど、特に意味もなくただなんとなく。
秋冬になると出てきて、春物が出だすと店頭から姿を見せなくなる存在です。


そんなコーデュロイについて調べてわかったんですが、秋冬にコーデュロイを着るのはすごく理にかなったことでした。
どういうことか、説明します。

 

コーデュロイをかんたんにいうと

 

コーデュロイをかんたんにいうと、
生地の表面に畝のある生地です。

 

コーデュロイの生地




なんとなくコーデュロイについてざっくり知りたい、
という方はこの理解で大丈夫だと思います。

 

ここから先は、ウンチクの内容になりますが、知ってると「へぇ〜。」となるので最後まで読んでいただけるとありがたいです。

 

コーデュロイについて詳しく解説

 

コーデュロイコール天ともいいます。
昔はコール天という言い方が一般的だったのですが、最近はコーデュロイと呼ぶ人が増えているようですね。


ちなみに、米国ではコーズと呼ぶそうです。
どの呼び方で呼んでいても、それが何を指しているのか、知識として覚えておいて損はないはず。

 

さて、本題のコーデュロイの生地についてです。


コーデュロイは別珍のように横パイル織物のひとつです。
別珍は表面が平たいのですが、コーデュロイは毛羽が縦方向に現れるのが特徴です。


畝は細いものから太いものまで、いろいろとあるのですが一般的なものはだいたいが3mmくらいでしょうか。

畝が太いものは鬼コール
畝が細いものは細コールと呼ばれ、
どちらも厚手で丈夫な生地です。


ちなみに鬼コールの方が生地の値段が高い傾向にあります。

 

コーデュロイは暖かい秋冬素材


コーデュロイは綿をつかい、生地の表面がでこぼこになるように織り上げられている生地です。
平織りのように平ではなくでこぼこなので、着てみると肌と生地の間に空気の層ができます。
その空気の層が体温を外に逃がしにくくしてくれるので、暖かいのです。

 

それがふつうの平織りの生地よりも、コーデュロイは秋冬にむいている理由なんです。

 

コーデュロイはさまざまな表情をみせてくれる


コーデュロイは畝の太さで光沢の出方がかわるので、印象も少し変わります。

 

太畝の鬼コールの方がカジュアルな印象、
細畝の細コールの方がドレスライクな印象を受けます。


コーデュロイはそれぞれ表情が全然違うし、経年変化をたのしめる生地。
僕は生地の表情がはっきりとしている、太畝の鬼コールの方が好きです。

 

そういえば、学生の頃につかった黒板消し。あのチョークを消す部分の布地。
あの生地はコーデュロイでできてます。


コーデュロイになんとなく懐かしさを感じるのは、学生の頃を思い出すからなのかもしれません。

 

 

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