こんにちは。洋服の生地についてのブログを書いています。服地パイセンです。
外は冷たい風が吹くこの季節。街ではコートなどアウターの下にスウェットを着てる人をよく見かけます。特にchampion(チャンピオン)のスウェットを着てる人は多いですよね。
僕もスウェットが好きでよく着ます。できればこれからも長いお付き合いをしたいスウェット。ところが残念ながら、毛玉ができてしまったから手放したり、パジャマにする人って多いと思います。
そんなスウェットと少しでも長いお付き合いができるように、スウェットにできる毛玉の対処法や予防法、僕の毛玉取りの経験などをまとめてみました。
スウェットにできる毛玉について
生地に毛玉があるだけで、なんかみすぼらしく見えたりだらしなく見えたりしてしまいます。
せっかくの服の見え方を悪くしてしまう毛玉。どうしてできてしまうのでしょうか。
毛玉はなぜできるのか?
スウェットに限らず様々な衣服に毛玉ができてしまいますが、主な理由は摩擦によるものです。
生地が擦れて摩擦が生じると、繊維の表面が毛羽立ってしまう。この毛羽立ちがまた擦れて絡まり、毛玉になります。
これが毛玉ができるメカニズムです。
毛玉ができやすい生地
スウェットは毛玉ができてしまうのですが、その中でもできやすいものとそうでないものがあります。
①コットン100パーセントのスウェット
②コットンと化繊の混紡スウェット
③化繊100パーセントのスウェット
この①〜③の中で、一番毛玉ができやすい生地はどれだと思いますか?
…
……
答えは
②コットンと化繊混紡のものです。
2種類以上の異なる素材で作られた生地は、それぞれの素材の柔軟性や弾力性が異なるため、摩擦が起きた際に毛羽立ちやすくなるんです。
特に混紡素材のスウェットは洗濯や摩擦に気をつけると、スウェットの寿命がぐーんと長くなります。
また、コットン100パーセントだからといって毛玉ができない、というわけではないので毛玉を防ぐ方法は知っておいたほうがいいです。
毛玉を防ぐには?
さて、スウェットの毛玉や伸びを防ぐためには、どうしたらいいのでしょうか。
日常の取り扱いの中で気をつけるところを挙げていきます。
スウェットは洗濯ネットにいれて洗う
洗濯ネットはデリケートな素材の物を洗う時に使用している人が多いと思いますが、スウェットも洗濯ネットに入れてあげてください。
それだけで洗濯による摩擦ダメージを防ぐことができます。
最近の洗濯機や洗濯洗剤は、ネットに入れても十分きれいに洗えますよ。
「手洗い」「ドライ」などのやさしいコースで洗う
ここまでしなくてもいいかもしれませんが、どうしても毛玉にしたくないスウェットなんかは、水流の優しいコースで洗ってあげるといいと思います。
毛玉の取り方
経年とともに、スウェットには必ず毛玉ができてしまいます。
そうなると何かしらの方法で毛玉を処理し、きれいにしていくのですが、毛玉の取り方には色々なやり方があります。
そんな中で絶対やってはいけないのは、「毛玉を手でむしり取る」ことです。
毛玉は手でむしりとってはいけない
スウェットにできてしまった毛玉も繊維の延長なので、線維と毛玉はつながっています。
それを無理やり手でむしり取ると、まだ毛玉を形成していない生地にも強い力が加わってしまい、生地のダメージにつながります。
むしり取られた毛玉は無くなっていますが、その毛玉が取られた部分は目に見えなくてもすでに毛羽立っている状態なんです。
つまり毛玉をむしり取ったその部分では、次の毛玉が作られる準備ができているということです。
そうなると、むしり取った毛玉が再びあらわれるということになります。
手でむしり取るなど、生地の負荷がかかる毛玉の取り方はやってはいけません。
毛玉取りには毛玉取り機を使う
できてしまった毛玉のおすすめの対処法としては、きちんと毛玉取り機を使うことです。
ぼくが実際に着ているGILDAN(ギルダン)のスウェットですが、2年くらいで生地の毛玉はこんな感じに。
コットン50%ポリエステル50%の混紡なので、毛玉ができやすい素材です。
これを毛玉取り機で取ってみました。
小さな毛玉がたくさんありましたが、
こんなにきれいになりました。
通販で2〜3000円くらいで買った毛玉取り機ですが、やるやらないで見栄えが全然違います。
最後に
毛玉取り機は高いものではないのですし、それだけでお気に入りのスウェットを長く使えるようになるので、本当におすすめです。
テスコムのこの毛玉取りを使っています。
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