服地パイセン

生地にうるさい服屋で学んだことを活かし、洋服のわかりづらいことをわかりやすく解説します。

ハイカットスニーカーのアッパーのパーツを徹底解説!

ハイカットスニーカーのパーツの名称

こんにちは。 服地パイセンです。

 

僕はスニーカー、特にジョーダン1とダンクが好きです。このことは何回か書いてきましたが、明確にどこが好きなのかは自分でもわかっていません。全体的な雰囲気とかカルチャーが好きで、ぼんやりと抽象的なものでした。

 

そういったこともあって、自分の好きなものの『どこが好きなのか』をハッキリさせたかった。ここが好きと言える、伝えれるようになりたいと思ってました。

そう思ってスニーカーをよーく見ていると、思っているよりたくさんのパーツからできているということがわかります。意外と重なり合って複雑な構造をしているんですね。

 

『スニーカーのここのパーツは何て名前だろう』そう思ったことが何回もあったので調べてみました。

 

この記事ではジョーダン1をつかって、イカットスニーカーのアッパーの各パーツの名称をまとめてみました。

 

 

 

 

 

スニーカーはどのように進化してきたのか

スニーカーの歴史を調べると、陶器や木製だった

まず、履き物の歴史を遡ってみると最初は陶器製のものだったり木を彫ったものだそうです。

 

ワラジなどの植物の繊維を編んで作ったものは想像できますが、陶器とはなんだか意外です。

 

スニーカーの場合は足の裏にゴムを貼ったのが始まりという説もあります。

靴も時代とともに快適に履ける形状、素材に進化していきます。

 

近代では革靴が当たり前でしたが、

快適さを求めてスニーカーが履かれるようになります。ドレスコードを考慮して、一見革靴のようなスニーカーもあります。

 

そんなスニーカーが街で履かれるようになった歴史は案外浅く、もともと競技用だったスニーカーがカジュアルシーンで履かれるようになりだしたのが1960年代頃から。

 

スニーカーの歴史について書いた記事があるので読んでみてください。

www.fukujipaisen.com

 

スニーカーの構造は2つに分かれる

スニーカーはアッパーとソールに分かれる

スニーカーは大きく分けると、

  • 足を保護するアッパー部分
  • 足への衝撃をやわらげてくれるソール部分

に分かれます。

 

このことは以前「スニーカーの構造とパーツの名称」について書いたことがあって、アッパーとソールに大きく分けてざっくり説明するという内容でした。

 

正直なところ、そのときはパーツ単位での名称については僕もある程度しか知りませんでした。使ったスニーカーもローカットでした。
今回はハイカットで、アッパーの部分にもっと踏み込んでみます。

 

この知識が何かの役に立つかはわかりませんが、
「へぇ〜、へぇ〜。」くらいに思ってもらえると嬉しいです。

 

それでは、詳しくみていきましょう。

 

イカットスニーカーのパーツ名称と機能(アッパー)

イカットスニーカーは、シューズの履き口がくるぶしより高いところにあるシューズです。
足首を保護し、サポート性に優れています。

 

アッパーはデザイン面が重視されがちですが、
一番大きな役割は足とシューズのフィット感を出すことです。

そのため各シューズメーカーはアッパーの素材や構造を変えて、より履く人の足に合うように工夫がなされています。

 

トゥキャップ、チップはトゥの縁取り

ハイカットスニーカーのパーツの「チップ」

トゥの縁を囲うようについているパーツをトゥキャップといいます。

 

靴の印象はトゥで決まります。
そのトゥの輪郭を浮き彫りにする重要なパーツです。

 

トゥボックス、つま革、バンプはトゥの広いところ

スニーカーのパーツ「つま革」

上のトゥキャップとひとくくりにして『トゥ』でもいいのですが、パーツとしては分けられています。

 

アッパーのパーツに関しては、柔らかく通気性に優れた素材を選ぶことで、
さらなる快適さを得ることができる。

 

こういうレザーは通気性がないので、通気孔を設けてあります。

 

クォーター、腰は側面のボディ

ハイカットスニーカーのパーツ「クォーター」

アッパーの構造の中で、見過ごされてしまっていがちなパーツが、
側面にあたるクォーターと呼ばれる部分です。

面積の大きなパーツなのでここの色使いや素材で印象が大きく変わります。

 

アイステイはアイレットを補強している

スニーカーのパーツ「アイステイ」

アイステイはシューレースをホールドするためのパーツ。

アイステイがあることでアッパーのデザインにメリハリが生まれるので、僕はこのパーツがけっこう好きです。
ジョーダン1はこのアイスステイの曲線が美しい!

 

スニーカーによっては、クォーターにそのままシューレースを通す穴(アイレット)が空いているデザインのものもあります。

 

フォクシング、カラーは後方の要

スニーカーのパーツ「フォクシング」

フォクシングはヒール部分のパーツで、シューズの後方全体をカバーしてます。

そのすぐ下にはヒールカウンターがあって、このあたりのパーツがシューズの形を維持しています。

 

ジョーダン1のハイカットの場合はクォーター、ヒールカウンターと層になって重なるデザイン。なので正確なことをいうとフォクシングと呼んでいいのか微妙なところなんですが。
わかる方いたら教えて欲しいです。

 

ヒールカウンターはかかとの補強材

ジョーダン1スニーカーのパーツ「ヒールカウンター」

ヒールは案外重要なパーツのひとつ。
靴の形状を維持するのにとても大事。

 

『靴のかかとを踏んではいけない』
と言われる理由は、このヒールカウンターが潰れてしまうからです。

 

靴擦れの原因にもつながり、スニーカーの寿命を縮めてしまう原因にもなります。

 

履き口は足首の緩衝材

エアジョーダン1のパーツ「履き口」

靴を履く、という動作は足を挿入する履き口から始まります。

 

シューズを履いた瞬間から快適さが保てるように、履き口にはパッドが設けられています。


履き口のフォームはかかとや足首にクッショニングを提供し、履き口のライニングは快適さを向上させながらもシューズの裏側に縫い目を隠す役割がある。

 

ライニングは快適な使用感をもたらしてくれる

エアジョーダン1のパーツ「ライニング」

ライニングはアッパー部分の内側のことで、裏に貼られる裏材です。

 

タオル生地にして汗を吸いやすくしたり、耐久性のあるレザーにしたり、
素材によって機能性が変わります。

 

シュータンは甲を保護してくれる

NIKEエアジョーダン1のパーツ「シュータン」

シュータンは足の甲を保護し、シューレースと甲が擦れるのを防ぐ役割を担っている。


シューズを履くたびに引き上げなければならず、わずらわしいパーツだと感じるときもあるかもしれませんが、とても重要なパーツです。

 

シューレース、靴紐で足へのフィット感がアップする

スニーカーのパーツ「シューレース」

靴紐は軽視されがちですが、足と靴のフィット感を調整するとても重要なパーツです。

 

僕はスニーカーは少し大き目を穿くことが多いので、シューレースが必須です。

フィット感において欠かせない要素ですが、シューズのデザインにも一役買っている。

 

シューレースの色を変更するだけで、スニーカーの印象はガラッと変わるし、
汚れてしまったときは靴紐を交換すると、気分転換にもなります。

 

画像のものは伸びるシューレースに変更しているのでオリジナルのものではありません。
イカットスニーカーのデメリットを解決できるので、かなりおすすめです。

 

最後に

「結局エアジョーダン1のどこが好きなの?」
聞かれてもないけど、考えてみました。
 

このグレーのジョーダン1は
白いクォーターとトゥボックスを
グレーのアイステイ、フォクシング、トゥキャップで囲むことで生まれるコントラストがたまりません。

 

 

他にもエアジョーダン1に関する記事が
たくさんあるのでよかったら読んでみてください。

\ スニーカーライフをもっと快適に! /スニーカー特集をCHECK

 

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