こんにちは。 服の生地についてのブログを書いています、服地パイセンです。
『これとこれは何が違うの?』
ファッションでよくあることです。
ナイキのスニーカーにもモデル名の後にシリーズ名のアルファベットが付くものがあります。
例えばこれらのスニーカーはすべて同じダンクのローカットモデルですが、左から順に『SE』『retro』『SP』とシリーズが違います。
今回はそれらNIKEのシリーズによって何が違うのかをみていこうと思います。
果たしてどのような違いがあるんでしょうか。
NIKEダンクLOWのretroとSPとSEの違い
まずはじめに、それぞれどういうシリーズなのか、ざっと説明します。
といってもいま僕が持っているダンクのローカットのはretro、SP、SEだけなので、その3種類になります。
ほかにもSB、QS、PRMなどのシリーズがあります。
本当はスケボーラインのSBも欲しいんですが、なかなか手に入れれず、比較することができませんでした。
Retro(レトロ)とは
Retro(レトロ)とは過去にリリースされたモデルのディテールを再現した『複刻』を意味しています。
デザインやカラーの一部を模倣したケースも多く、Nikeの看板モデルAir Jordanシリーズによく見られる用語です。
ちなみにOG(オリジナル)は、発売初期モデルのオリジナルカラーを忠実に再現したもので、くくりが少し違うようです。
SPとは
SPとはSpecial(スペシャル)を意味していて、Nikeから特別にリリースされるスニーカーのことです。
従来のデザインから細かなアップデートを加えた物や、コラボレーションなどでよく見られる用語です。
SEとは
SEはSpecial Edition(スペシャルエディション)を意味しており、SPと同じくNikeから特別にリリースされるスニーカーのことです。
記念モデルなどでよく見られる用語です。
スニーカーのパーツについて
ここからはスニーカーのパーツの名称が出てきます。
スニーカーのパーツは専門的な名称があったりして商品説明だけではわかりづらいので、あらかじめこちらの記事を読んでもらえると、理解しやすいと思います。
ダンクについて
ダンクのデビューは1985年。
当時のバスケットボールシューズは白が基本でした。
そんな中アメリカの大学のバスケットボールの大会で、名門チームのスクールカラーを採用したカレッジカラープログラムとして開発され、その色鮮やかなバリエーションで注目を浴びます。
今はカジュアルシューズの扱いになっているダンクやジョーダン1ですが、もともとはバスケットボール用のスポーツシューズだったので、スポーツの動きにあわせた機能面を持って開発されました。
バスケットボールはあまり大きくないコートを動き回るとてもスピーディな室内競技です。
360度全方向へのダッシュ、ストップ、ターン、ジャンプなどの動きがもとめらます。
アウトソールの形状もその競技に合してデザインされています。
例えばバスケにはボールを持ったときに片方を軸足として動く『ピボット』という動作があります。
そんな動きに対応するため母子球部には、体重の中心になりやすいようなスポットが設けられています。
デザインが似ているダンクローとジョーダン1ローと比べた記事で、ダンクについて書いたことがありました。
よかったらそちらも読んでみてください。
使用するスニーカーの説明を
比較につかうスニーカーの説明をします。
前に『商品説明がわかりづらい』と書きましたが、説明文はナイキの商品説明を引用させてもらいます。
何のことを言っているのか、どこを指しているのかわかるような画像を貼り付けて勝手にナイキの商品説明の補完をします。
ダンクローSE ブラックマルチカモ
伝統を受け継ぎながらも個性をアピールしたいのなら、色がぶつかり合う鮮烈なカモフラージュ柄を選ぼう。
このダンクLOWを履いて、目立たずにいるのは至難の業だ。本来は背景と一体化するための迷彩プリントで、なぜか真逆の派手な印象が押し出せるから面白い。
ブラックとオイルグリーンのベースに、あえてミスマッチなスタイルを採用。
カモフラージュ柄をミックスしたワイルドなパターンが、左右で異なる場所に配置されている。
スウッシュのオイルグリーンは白っぽいグリーンで、なんともいえない絶妙な色をしています。
このオイルはオリーブオイルのことでしょうか。
左右の色が違うのは上から見てもわかりやすいです。カモ柄は4種類採用されています。
ダンクロー レトロ ヴァ―シティメイズ
バスケットボール用にデザインされ、ストリートを席捲するまでに成長を遂げたダンク。
登場から35年以上経った現在も、その大胆で挑戦的なスタイルは健在だ。圧倒的な存在感で、これからもスポーツとカルチャーの垣根を越えて愛されていく。
今回、大学バスケットボール用のオリジナルバージョンが、ハリのある素材を使ったオーバーレイと伝統を意識したカラーブロックデザインで復活。最新のシューズテクノロジーを導入することで、デザインの快適性を21世紀仕様にアップグレードしている。
バーシティメイズとミッドナイトネイビーを大胆に組み合わせ、クラシックな雰囲気を演出。
通常『ミシガン』と呼ばれる、イエローとダークネイビーのコントラストの効いた配色です。
ちなみにバーシティとは、大学などの代表チーム、大学という意味で、メイズは迷路。迷宮。迷路遊びという意味です。
カラーの名前は僕にはよくわかりません。
ダンクロー SP セラミック
2021年初めに登場したダンクLOW「Plum」に続き、2001年の日本限定スタイルが復活。
この「CERAMIC」カラーが長年追求してきたのは、多様な色合い柔らかな手触りだ。
オリジナルモデルの形状を踏襲しながら高級感のあるスウェード素材を使用し、ブラック・ノリグリーン・セラミックカラーでよみがえった。この復刻版ではオリジナルと同様、メッシュ素材のシュータン、ウーブン素材のシュータンラベルを採用し、ヒールタブにNIKEの刺繍ロゴを配置。
手触りの良いスエードが使用されています。
ナイロンメッシュ素材のシュータンは硬め。
ヒールは刺繍でナイキのロゴが描かれています。
ちなみに他のダンクも基本的に刺繍です。
ディテールを比較する
それぞれの商品説明を読みながらディテールを見ていきました。
配色や素材に違いがあるのはわかるんですが、正直これといった明確な違いは見つけられませんでした。
もう少し詳しく比較します。
ロゴを比較します
よーく見ると、タグの縫い付け方が違います。
あとはロゴについたRマークの有無にも違いがあります。
SE(左)はRマークなし、
ReteoとSPにはRマークがついています。
シュータンを比較します
わかりづらいんですけど、SEだけ仕様が少し違いました。
SEだけシュータンにステッチが入っていません。
他のものはシュータンを横断するようにステッチがあります。
あとはブランドタグの付け方が違います。
SE(黒)はタグをつけてからパイピング処理をしているので、タンの中にタグがおさまっています。
Retro(黄色)とSP(オレンジ)はパイピング処理のあとに、パイピングをまたぐようにタグを付けられています。
作成する工程や工賃などに関わってくるのでしょうか。微妙に違いがみられます。
履き口を比較します
履いているとよくわかるんですが、履き心地がわりと違います。
スニーカーの厚みが違うような印象です。
ベースのデザインは同じはずですが、何が違うのでしょうか。
よくみてみると履き口のクッションの材質が違います。材質が違うので、足首の感触も違います。
厚みがある方がやわらかく、ふっくらしたような履き心地です。
履き口の材質でこんなにもかわるんですね。
最後に
3種類を比べてみました。
微妙な違いこそありますが、今回の比較では機能面での仕様は特に変えていないように思います。
今回のSE、Retro、SPの違いも特に明確な定義はなくて、案外ざっくりとフィーリングで決めてるんではないでしょうか。
今回比較した3つは機能性ではなくデザインが違うだけです。
SBシリーズがあったら、タンの違いとかもう少しわかりやすくおもしろかったかもしれないですねぇ。
2020年頃から加熱しているダンクの人気ですが、そろそろ落ち着いてきました。とはいえ、今回使用した中でもretro(紺×黄)やSP(オレンジ)のような人気色の復刻のものはずっと人気あるので、大事に履いていこうと思います。
案外コーディネートにも取り入れやすくおすすめです。
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