こんにちは。 服地パイセンです。
2023年9月にサンダースのミリタリーダービーシューズを購入しました。
この記事ではサンダースの革靴を約1ヶ月間しっかり穿いてみて、感じたことをまとめます。
サンダースはあまりドレッシーなものが得意でない僕みたいな人にピッタリで、カジュアルにもビジネスにも対応できる抜群の汎用性が魅力です。
『自分でもいい買い物ができたなぁ』と思っています。
サンダースの革靴をご検討されている方の参考になれば嬉しく思います。
- Sanders(サンダース)の靴を履いてみて思うこと
- サンダースのミリタリーダービーシューズをレビュー
- サンダースの経年変化について
- サンダースはどんなコーディネートに合うのか?
- メリットとデメリット
- 最後に
Sanders(サンダース)の靴を履いてみて思うこと
僕がサンダースの革靴を購入した理由はスーツを着る機会が増えてきたからです。『ドレッシーすぎるものが苦手でカジュアルな自分にあっている』と思ってミリタリーダービーシューズにしました。
サンダースの靴に付属しているオリーブグリーンの替え紐も『カジュアル対応ですよ』と伝えてくれているのでしょうか。(…ありがたいのですが、おそらく僕は使わないかなぁ。)
もうかれこれ5年以上は革靴を買っていませんでしたが、新しい革靴ってなんだかテンション上がります。靴箱を開封する瞬間は何とも言えない高揚感を味わえるのがたまりませんね。この感覚、久しぶりです。
さて、次の項ではサンダースの評判についてみていこうと思います。
SANDERSの革靴の評判は?
サンダースのミリタリーダービーシューズは多少のマイナーチェンジをしながらも、基本的には昔からほとんど変わらずに販売されている一足です。
それだけに参考になるレビューの数も多く、情報も集めやすいですね。楽天市場ではこのようなレビューが見られました。
SANDERSは初めての購入ですが、とてもいい靴でした。見た目より軽く柔らかく、とても履きやすいです。今後他のタイプでリピートしそうです。
引用:楽天市場
ビジネス用に買いました。履き心地もよく、とてもかっこいいです。
引用:楽天市場
コマンドソール、ガラスコート、寸足らずなストレートチップが無二の存在。カッコいい。まだ足には馴染んでいませんが履きジワと一緒に楽しみます。
引用:楽天市場
履きやすくて、ビジネスでもプライベートでも活躍できて、作りの良い靴というような内容が目立ちます。
こんな人におすすめ
サンダースのミリタリーダービーシューズを約1ヶ月履いてみて思うことは『本当に買ってよかった』ということ。色違いでブラウンも買ってもいいかも、と既に思っています(笑)
それくらいおすすめできますし、長年人気があるのも頷けます。このような人にオススメです。
- 仕事、プライベート問わず履ける革靴を探してる
- タフで扱いやすい革靴を探している
- 英国靴に憧れる
- コスパのいい靴が欲しい
次の項からサンダースのミリタリーダービーシューズを詳しくレビューしていきます。
サンダースのミリタリーダービーシューズをレビュー
サンダースは1873年に革靴の聖地、ノーザンプトンで生まれた老舗のシューメーカー。
イギリス軍への軍靴供給をきっかけに大きく飛躍し、世界各国の軍隊や警察へ靴を供給してきました。
本格的な英国靴ならではの質実剛健さと端正さを備えながら、5万円台で買えるコストパフォーマンスの高さが魅力かと思います。
特徴的なディテールを詳しくみていきましょう。
随所に光る質実剛健なディテールをチェック
ミリタリーダービーシューズの特徴としてわかりやすいポイントをひとつずつ見ていきます。
キャップトゥのデザインが使いやすい
革靴の印象を左右するポイントはたくさんありますが、パンツを履いた時に必ず見えるトゥ(つまさき)の形は大きな要因です。
サンダースのミリタリーダービーは丸みのあるラウンドのストレートチップ。ぽてっとしているわけでありませんが、革靴の中では丸みを帯びている方なので、ドレス感は控えめでカジュアルな印象を与えてくれます。
外ハトメと外羽根で活動的な印象
サイドからの見た目も革靴の印象を左右します。ディテールとしてら羽根の形状とハトメのデザインが大きく影響しているかと思います。
ミリタリーダービーは『外羽根』の『外ハトメ』です。
羽根(靴紐が通る甲の部分)は内羽根と外羽根があって、大きく印象が変わります。
内羽根はフォーマルな印象、
外羽根はカジュアルな印象になります。
そして靴紐を通すハトメも、デザインが露わになっているいわゆる『外ハトメ』なので、カジュアルな印象になります。
この辺りのディテールからも、ミリタリーダービーシューズが活動的でカジュアルなシューズであるということが見えてきますね。
ガラスレザーで雨でも履いてます
もちろん素材も大きなポイント。
アッパーは、ほどよい肉感とツヤ感が特徴のガラスレザーを使用しています。光沢感は通常のレザー以上パテントレザー未満といった具合でしょうか。
ガラスレザーは革をなめした後に合成塗料を上から塗ることで光沢のある膜を張ったレザーのことで、ケアを怠っても美しさを保つことができ、雨に強いのが魅力です。
裏を返すと、靴磨きを嗜んでいる方や楽しみにしている方からすると多少物足りなさを感じるかもしれませんね。
ちなみにガラスレザーはコーティングによって表面の傷などをごまかしやすいという、製造面でのメリットがあるので、質の低い皮革が流通していることが多いものです。そのせいもあって質の低いレザーと思われがちです。
ですが、このサンダースのミリタリーダービーシューズに使用されているのはカーフレザー。牛革の中でも高級に分類され、生後6か月以内の子牛の皮をなめしたものを使用しており、キメ細かく質感のしっとりとした光沢を感じることができます。
ガラスレザーでも安っぽさを全く感じません。
( レザーの種類など解説してる記事があるのでよかったら読んでみてください )
ダイナイトソール(コマンドソール)が男心をくすぐる
ソールも大事なポイント。
アウトソールには英国のITSHIDE製のコマンドソールを採用しています。(細かい話をしだすとダイナイトではないのですが、いわゆるダイナイトソールと表現した方が分かりやすいので、見出しではそのように表記しておきます)
履きはじめの革靴に慣れていないときは、硬く感じたりソールのゴツゴツも痛く感じましたが、それも数時間だけで、すぐに慣れました。
ドレスシューズには靴底がレザーソールの物があります。これらは滑りやすいので、僕はいつも裏貼りをしてから履いていました。もちろん貼らない人もいますが、貼る人も多いはず。
サンダースはもともと滑りにくいソールを履かせているので、底貼りなしで買ってすぐ履ける状態になっているのが嬉しいですね。
もちろんグッドイヤーウェルト製法!
革靴にはどのような製法で作られたかで履き心地に大きく影響します。
サンダースはグッドイヤーウェルト製法で作られています。
ソール同様に履きはじめは硬く感じますが、中敷が適度に沈み込んでくれるので、次第に足形にフィットしていくので足馴染みが良いことで知られます。
下記の経年変化の項でどのくらい馴染むのか記載しますので確認されてください。
他にも水が靴の内部に侵入しにくいとか、ソールが張り替え可能といったメリットもあるのがグッドイヤーの良いところです。
サンダースのサイズ感は?
靴はサイズ選びがとても重要です。そして今回のサンダースの靴はなかなか良いサイズ選びができたと思っています。
僕の足の形は幅広で、甲は高め。普段のスニーカーは26~26.5cmを履くのですが、サンダースはUK7(26cmに相当)がしっくりきました。
ここで『サンダースの靴を選ぶ際に気をつけた方がいいと思うこと』を2点挙げてみます。
『最初はジャスト〜少し小さめを選ぶ』という事と『UK表記であること』という事。
サンダースの靴は何度か試着したことがあって、いつも7.5を履いていました。その度に自分の足に合わなそうだと思っていたのですが、今回は7を履いてみてビビっときました。なんというか『出会えた!!』という感覚がありましたね。
履き始めだけ親指と小指の付け根あたりが少し窮屈かなと思いましたが、すぐに馴染み、ものすごく履きやすくなりました。
もう一点は、サイズの表記方法です。普段USサイズを見ることが多い人はご注意ください。サンダースの靴はUKサイズなのでUS表記と異なるので注意が必要です。
サンダースの経年変化について
革靴の楽しみのひとつが経年変化です。手入れをしながら履きこむ事で、皮革表面が趣きある表情に変化していくのを楽しみにしている人は多いでしょう。
しかし、このミリタリーダービーシューズは素材にガラスレザーを使用しています。上でも触れましたが、表面にコーティングが施されているので、皮革製品特有の繊細な経年変化は残念ながら味わえなさそうです。それでも少し大味な経年変化は愉しめると思います。
足馴染みはいい?
はじめは硬めの履き心地でしたが、評判通り足馴染みがすごくよかったです。
僕は普段スニーカーばかり履いているので、革靴に慣れていないときは履き心地も硬く感じました。
それでも数時間くらい履き続けると、あるタイミングで一気に足に馴染んだ気がします。皮がすこし柔らかくなってきたのか、慣れてきたのか。すぐに快適になります。
グッドイヤーは靴のソールの内部にコルク等が敷き詰められているような構造になっていて、上の画像を見ると足の形にしっかり沈み込んでくれているのがわかります。
1ヶ月手入れをせずに履いた様子をチェック
ガラスレザーを使用しているサンダースのミリタリーダービーシューズは『ほとんど手入れせずに履ける』といわれています。
試しに約1ヶ月間、全く手入れせずに履きました。意識したことは2日連続で履かないようにしただけです。
革靴が苦手とされている雨の日も普通に履きますし、磨くこともしません。
そのせいか水の跡が多少気になります。しっかり見るとケアしてしまいそうになるので見ないように過ごしてました(笑)いつのまにか表面にはひっ掻きキズがついてますが、ケアをしないとこのようになります。
ソールの減りは、よく履いているのでそれなりにすり減ってます。
初めの3日間くらいは『全然すり減らないなぁ』なんて思ってましたが、その後もハードに履いているとと徐々にすり減ってきました。すり減りやすさは。『普通からちょっとすり減りにくいかな?』と感じるくらいです。
このまま3ヶ月くらいシューケアなしで履いてみようと思います。
サンダースはどんなコーディネートに合うのか?
サンダースのミリタリーダービーシューズはカジュアルにもビジネスでも使えます。どんな感じで合わしてるのか少しだけ載せてみます。
サンダースはカジュアルな普段履きとして履ける
デニム、軍パンで、チノパンなど、定番的なパンツは本当になんでも合います。スウェットパンツなど、スポーティなパンツ以外はたいてい合わせれるのではないでしょうか。
上の写真は古着の定番であるベイカーパンツと合わせました。男らしくラギットな雰囲気になりますね。
スーツに履くとビジネスにも対応できる
スーツに合わせるとこんな感じです。特に違和感はないと思います。
もしかすると、シャープな革靴やイタリアのセクシー(?)なレザーシューズに慣れている人からすると、すこし野暮ったく感じるかもしれませんね。
まぁたいていの場合は問題ないでしょう。
メリットとデメリット
サンダースのミリタリーダービーシューズを履いてみて、
良かった点と気になった点を整理してみます。
サンダースのメリット
サンダースのミリタリーダービーは本当に買ってよかったと思える靴です。
個人的な感想の良いところをまとめるとこのような感じです。
サンダースのデメリット
今度は気になるところです。
上の画像をよく見ると、ステッチの横にギザギザした跡が残っているのがわかります。これは不良品などではなく、レザーを縫う際に革を送り出す『ミシンの押さえの跡』です。
これはドレス感を求めるなら致命的になるので、予め知っておいた方がいいでしょう。
- 趣のある皮革の経年変化はたのしめない
- ミシンの跡が多少目立つ
最後に
サンダースのミリタリーダービーシューズは、カジュアル派の人におすすめな汎用性の高い革靴です。定期的に経年変化など更新していこうと思います。
ちなみにネットで買うなら万が一サイズが合わなかった場合を想定して、交換や返品を受け付けてくれる、安心して買い物しやすい店舗がおすすめです。
そのようなお店だと、スタッフの電話対応も良く、実店舗で買うのと変わらないような買い物体験ができますよ。
サイズ欠けしているショップが多いのですが、アパレル通販サイトのロココは、幅広いサイズが揃っていて、レビューの数も多く、対応も良いので買いやすいと思います。
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