こんにちは。 服地パイセンです。
靴を脱いだとき、自分でも驚くほど足が臭いときありませんか?足が臭いと人前で靴を脱ぎたくないし、居酒屋の座敷に上がるのも抵抗を感じます。
足や靴下を洗ってもにおいが取れず、『自分は足が臭いんだ』と思っている人は多いと思うんですが、実は足が臭いのではなく靴が臭くなっているいうことはよくあります。といいますか、ほとんどがそのパターンだと思います。
いま僕の靴や足はまったく臭くありませんが、臭かった時期もありました。それが嫌で色々と試行錯誤した結果、靴が臭くならない自分なりの方法をみつけて今に至ります。もう一度書きますが、今はまったく臭くありません。
この記事では、靴が臭くなる原因について考え、効果的だった改善方法についてまとめてみます。
改善方法といっても簡単なものばかりなので、もしあなたが足や靴の臭いに悩んでいるならきっと役立つ内容になるはず。
この記事を読むと、もう靴を脱ぐのが怖くなくなるかもしれません。
靴が臭くなる原因は何か?
靴が臭くなるのは、足が臭いのではなく、靴下や靴が雑菌を繁殖させやすい環境にあるからです。
靴の臭いは菌や微生物が繁殖して汗や皮脂を分解するときに発生する『揮発性の化合物』が原因だそうで、これらが空気中に放出されて臭いを発生させます。その要因を挙げていくと次のようなものがあります。
湿度が高いと雑菌が繁殖する
高温多湿な環境にあると雑菌が繁殖し、それがにおいの原因となります。
足は汗腺が集中しているので汗をかきやすく、足裏は1日に『コップ1杯分の汗をかく』というのは有名な話。
そして靴の中はいわば密室なので足の汗が蒸発せず、靴内に留まることで雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。ちなみに靴を履いてから約10分ほどで靴の中は湿度100%になるらしいです。
足裏の汗は臭いが発生しやすい
足の裏の汗の成分は、全身の汗と比べると異なる点があります。
足の汗は酸性であることと、汗の分泌量が多く雑菌が特に繁殖しやすい環境という組み合わせも臭いを発生しやすいそう。
また足の裏は太陽光にもさらされないことや角質層が厚いことから、臭いの生成を促す環境になっています。
靴の通気性が悪い
通気性の悪い靴は、汗を吸収・蒸発させる事ができず臭いの原因になりやすいです。革靴や冬場のブーツなどは雑菌が増えやすいので、手入れを怠ると靴が臭くなるのです。
スニーカーも臭くなりますが、メッシュ素材だったり通気孔があったりするので、少しは臭いにくいようです。とはいえ運動するための靴なので汗をかくシーンでの出番も多く、手入れを怠ると臭くなります。
僕の靴が臭かったのはどんな時?
自慢じゃありませんが、最近は靴がまったく臭くなりません。でも、思い返してみると臭かった時期がありました。
立ちっぱなしで接客販売をしていた頃は足が臭かった
僕は20歳前後の頃、服屋の店頭で接客販売をしていました。
当然朝から晩まで立ちっぱなしで、毎日毎日足の裏に汗をかいてびちゃびちゃになってました(笑)当然靴も臭くなりやすかったです。
この頃に『自分は特に足汗をかきやすいんだ』と気付きます。
夏はびちゃびちゃになるし、冬は汗で足が冷えて辛いので、休憩中に靴下を買って履き替えることも日常茶飯事でしたので、今思うと無駄な出費がとても多かったです。
毎日革靴を履いていたサラリーマンの頃は足が臭かった
今は私服通勤ですが、スーツを着てサラリーマンをしていた頃。革靴を履いて一日歩きまわるような日もありました。
サラリーマンの足が臭くなりやすいのは理由がいくつもあって、大きな理由は通気性の悪い革靴と吸水性の低い靴下だと思います。
やっぱり通気性のよくない靴は臭くなりやすいです。
靴下もビジネス用のソックスはリブソックスやクルーソックスと呼ばれる、吸水性の低いものが主です。吸水性の高いビジネス用のパイルのソックスもありますが、あまりメジャーな存在ではないと思います。
多分サラリーマンの足がにおいやすいのは、こういうところも関係してるんじゃないだろうかと思っています。
足が臭いんじゃなくて、そういう環境なんだから臭くなるのは仕方ないんです。
僕の経験上、靴の匂い対策に効果的だったのはこの7つ!
靴の中で菌が増えるのは、靴だけのせいではありません。足・靴・靴下それぞれに気を付けることで菌の繁殖を効果的に抑えて、臭いを予防することができます。
僕が実際に効果があったと思える具体的な方法をまとめてみます。
『10円玉』で手軽に消臭できる
10円玉を使って臭いを取る方法です。
やり方はとても簡単で、靴を脱いだときに10円玉を入れるだけ。
それは10円玉から発生する銅イオンは殺菌効果があり、雑菌の繁殖を抑えてくれるので、におい対策になるのです。
枚数を入れるほど消臭効果が高くなります。これ、簡単ですけどかなり効果ありました!
ただ靴の中に10円玉を入れっぱなしにしていたので、中敷きに跡がくっきりついてしまったので、入れっぱなしには注意してしてください。
靴は1日履いたら『休ませる』
靴を長持ちさせるために、1日履いたら翌日は休ませるということが知られています。これは靴の寿命を伸ばすだけでなく、においの発生を抑えるためにも効果的です。
間隔をあけずに同じ靴を履くのは、靴に残った水分が乾ききらないうちにまた汗で湿らせるということになります。
靴の内側をしっかり乾燥させるためにも、同じ靴を連続して履かないようにするのが望ましいです。
汗だけでなく、雨などで濡れた靴は風を当てていつも以上にしっかり乾燥させるなど、細かな気遣いが菌の繁殖を防ぎます。
オフィスでは『室内履き』に履き替える
一日の大半の時間を仕事に割いていると思います。
オフィスではあまり汗をかかないとはいえ、同じ靴を履いている時間は短い方がいいはずです。
もし会社の規則的に問題ないのなら、室内ではスリッパかサンダルに履き替えることをおすすめします。
チャコのサンダルをレビューした記事で触れたましたが、
僕は出勤したらサンダルに履き替えています。
(最近チャコ履いてる人めっきり減りましたね)
即効性なら『消臭スプレー』
すぐに靴のニオイを取りたい方には消臭スプレーがおすすめです。即効性があるので応急処置としては一番すぐれています。
玄関にスプレーを置いておくと、すぐに使えて手軽で簡単なので継続しやすかったです。
消臭スプレーとひとまとめにしていますがいくつか種類があり、効果にはかなり差がありました。
液状のスプレーよりもパウダー状のスプレーの方が圧倒的に消臭効果が高かったです。
だいたい2000円前後で、すぐに臭いを消すならこのタイプです。
『足用の制汗剤』は意外だけど効果があった
当時は靴の臭いにけっこう悩んでいたので、靴の臭いを消すために色々と試しました。
当時、足の方に施す臭い対策は何かないのかをネットで調べて、
『足裏の角質を落とすために軽石でこする』とかも試しましたが、僕の場合はあまり効果はわかりませんでしたね。
効果があったのは、足用の制汗剤でした。
僕は足汗をかきやすいので半信半疑で試しましたが、足用の制汗クリームは驚くほど汗を抑えてくれました。
塗るだけで本当に汗をかかなくなります(どういう仕組みなんでしょうね?)。汗を抑えてくれるので、自ずと臭いも発生しなくなりました。
だいたい1000円前後で買えます。
『靴下の素材と吸水力』に気をつけると快適に過ごせる
靴が乾いていても、靴下が湿っていたらやはり菌が増えて臭いやすくなってしまいます。
靴下を生乾きのまま履かないことや、汗をかいた靴下は清潔なものに履き替えるなど、
靴下も重要になってきます。
靴下で対策をするなら、
吸水力の高い靴下やあらかじめ消臭機能のある素材を使った靴下を選ぶのがおすすめです。
僕は足汗が多い人には吸水性の高いパイル素材がおすすめです。
中でも夏場は吸水性が高く、速乾性もある、和紙パイルを使った靴下が最高でした。
ロトトの和紙パイルのソックスが夏にぴったりだったので、ぜひ読んでみて下さい。
靴下が慢性的に臭くなったら『オキシクリーン』でリセットできる
一度臭くなってしまった靴下は臭いが再発しやすいです。
特に湿度の高い梅雨や気温の低い冬は洗濯物が乾きにくく、臭いやすくて困ります。靴下が臭うと、靴に臭いが移ってしまいますからね。
靴下に臭いがついてしまったときは、オキシクリーン漬け置きを一回するだけで臭いがリセットされます。
オキシクリーンを溶かしたお湯に靴下を20分くらい浸け置きしてから洗濯するだけで臭いをリセットしてくれるので、助かっています。
色落ちせずにしっかり洗浄してくれるので本当におすすめです。
約2000円くらいですが、1.5kgあれば数年使え、もちろん靴下以外にも使えるのでコスパ良いと思います。
最後に
靴の臭いの発生を抑えるには、
足、靴、靴下に対して雑菌が繁殖しにくい環境を整えてあげることが大事です。すべてを試さなくても、どれかひとつだけでも十分効果が出ると思います。
靴の中は環境が悪くなりやすいので、快適な環境を作ることを心がけたいですね。
これからも臭くならないように気をつけたいと思います。
靴を履いた後や保管時には靴用の乾燥剤を使うのも有効です。
シューケア専用ブランドのものを使うのが確実で、靴の大敵である湿気・カビ・臭いを、これ一つで解決してくれます。