こんにちは。 服の生地についてのブログを書いています、服地パイセンです。
春夏のシーズンに欠かせないTシャツ。ほとんどの人が一枚はもっているはず。例えば真夏に着る白いTシャツって、見た目にも爽やかで季節感があって良いですよね。
ところが、そんな白Tにも問題があります。爽やかでカッコいいんですが、透けてしまうということ。透けが気になって、白Tシャツに抵抗がある、なかなか着れない、と思ってる人は多いのてまはないでしょうか?
この記事では、そんな白Tシャツが透けてしまう理由や、対処法、選び方などを解説します。生地の厚み毎に透け感を比べてみたので、参考にしてみてください。
白いTシャツが透ける原因
まずは白いTシャツがなぜ透けてしまうのか、その理由をまとめました。
透けるのには必ず理由があります。『白Tだから必ず透けてしまう』というわけではありません。
上と中の色に差があると透ける
まず一つ目の理由が、上に着ている服と中に着ている服の色の差です。中に来ている服の色の方が濃いと透けてしまいます。これは光が服の下に届き、中の色を映し出してしまうためです。
白いTシャツの場合は透けて、黒いTシャツの場合は透けないのはそういう理由なんです。
生地が薄いと透けてしまう
色の差の問題とほぼ同じなのですが、生地が薄いために中の色を映し出してしまいます。
ということは逆に、厚い生地の方が中の色を隠してくれるということです。ぶ厚いものほど透けにくいイメージありますよね。白Tも例に違わずその通りなんです。
タイトなTシャツは透けやすい
3つ目の理由は、服の生地と肌の距離の問題。
タイトなTシャツの場合は生地と肌の距離が近くなり、肌の色が透けやすくなります。透けるだけでなく、からだの表面の凹凸も反映してしまうので、ちょっと恥ずかしいですね。
白Tシャツが透けないコツ
透けやすい白いTシャツですが、透けさせない方法はいくつかあります。
インナーを着ると白Tシャツは透けない
白いTシャツは透けてしまうので、中にタンクトップやエアリズムなどのインナーを着る人が多いと思います。これは理にかなっていて、中に一枚着るだけで透けなくなります。ですが、僕もそうですが中にインナーを着ない派の人はどうすればいいのでしょうか。
1サイズ上げると白Tシャツでも透けにくい
上の項でぴったりとしたタイトなTシャツは透けやすいと書きました。ということは、肌とTシャツの距離を空けるようにするのは、Tシャツを透けさせないためには有効な手段です。つまり同じ生地のMサイズとLサイズであれば、Lサイズの方が透けにくいと言えます。
ゆったりしたサイズ感がトレンドなので、いつもよりサイズアップして着てみるのも良いでしょう。流行りには乗っかってみると新たな発見があったりと、おもしろいもんです。
6オンス以上の白Tシャツを着る
生地の厚みについて言及すると、透けにくい生地の厚さは6オンス以上と言われています。『ヘビーオンス』と呼ばれるのもだいたい6オンスくらいからですね。
生地が厚い分、白でも透けにくいです。
生地の厚さで白ティーの透け感を比べてみました
6オンス以上の生地が透けにくいと言われていますが、それは本当なのか試してみました。
茶色と黒のボタンを用意し、Tシャツの生地にはさんで透けるのか試してみます。ボタンはこんな感じのものです(ちょっと濃いめの乳首をイメージして選んでみました)。
今回比較してみたのは、
GOOD ONの5.5オンスのTシャツと、
GOOD WEARの7.2オンスのTシャツです。
どちらも米綿を使用した粗野感のあるTシャツです。それではみていきましょう。
グッドオンの5.5オンスのTシャツは透けにくいものの…
使ったのはGOOD ONのベーシッククルーネックTシャツです。『COTTON U.S.A.』の生地を使った5.5オンスのオーソドックスなもの。
先程のボタンを袖口に入れてみました。
少し透けていますね。
決して薄い生地ではなく、どちらかというと透けにくい生地なのですが、やはり白いTシャツは透けてしまいますね。
これだとインナーを着るか、サイズを上げて選んだ方が良さそうです。
グッドウェアの7.2オンスのヘビーなTシャツは透けない
7.2オンスはのTシャツは、ヘビーウェイトに分類されます。先程のものよりもハリとコシがあるガシッとした生地感です。
さっきと同じ条件で試してみます。
おや?全然透けてません。
なんとなくそこに何かあるように見えるのは、ボタンの色というより、厚みがあることで陰影ができているせいです。
たしかに6オンスくらいが透けるか透けないかの境界線になっているようです。これなら白T一枚で着れそうです。
最後に
白Tシャツの透けについて試してみました。肌を透けさせないためには
- 中にインナーを着る
- Tシャツのサイズを上げる
- 6オンス以上のTシャツを選ぶ
という方法がおすすめです。これで夏の白Tも怖くありません。透けなかったグッドウェアの7.2オンスのヘビーTシャツはこちら(↓)のものです。
Tシャツの縫製についてまとめた記事もあるので、あわせて読んでみてください。
1枚で着ても透けないTシャツを徹底的に比較しました。
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